「103万円の壁」引き上げは?自民・国民が協議入りで合意 選択的夫婦別姓、企業・団体献金禁止…「少数与党」で政策実現どうなる?斎藤幸平さんの懸念は?【news23】
■自公過半数割れで新局面 「少数与党」で政策実現どうなる? 小川彩佳キャスター: ドイツに滞在中の東京大学准教授の斎藤幸平さんに加わっていただきますが、斎藤さんは今回の選挙の投票に行けなかったそうですが。 東京大学准教授 斎藤幸平さん: こんな短い選挙期間で行けるわけがないし、憲法15条には参政権があるので、早くネット投票を実現してほしいと思いました。 ただ、結果を見ると今回は自民党が大きく議席を減らしたことで、今後の議会での議論など活発化していいのではないかと思いました。 何より、これまで与党が過半数を握っていた結果、夫婦別姓など動かなかったいろんな政策が、野党が結束することでいろいろ変えていけるという意味では、何か大きな変化が起きるかもしれないと期待しています。 藤森祥平キャスター: 「選択的夫婦別姓」は各党の公約など見ていくと、「推進」の立場にいる議席数は立憲民主党・公明党・共産党・国民民主党・社民党の計218議席。一方、「慎重」の立場の自民党・参政党・日本保守党の計197議席よりも多くなっていることがわかります。 「選択的夫婦別姓」についてポイントとなるのは、38議席持っている日本維新の会です。戸籍制度を維持して公的機関などでの旧姓使用に法的拘束力を持たせることを主張しています。日本維新の会がどちら側につくかで今後の動きが決まってきそうです。 さらに「政治とカネ」を巡り、企業・団体献金の禁止について自民党・公明党・国民民主党・日本保守党が「慎重」な立場を示しており、計246議席。「推進」の議席数は立憲民主党・日本維新の会・共産党・れいわ新選組・参政党・社民党の計207議席と「慎重」の立場の議席数が多くなっています。 数が最終的には影響するので、各政策ごとに、政権の枠組みによって変わってきます。 小川キャスター: 立場の違う政党が時間をかけ、それぞれの政策で合意をしていくことは、欧州では珍しいことではないそうですが。