トランプ氏、軍用機使用を要求 イラン脅威警戒と報道
【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は11日、大統領選の共和党候補トランプ前大統領が、イランによる暗殺の脅威を警戒して軍用機や軍の車両での移動を求めていると報じた。バイデン大統領は「彼が必要とする全てを提供するよう指示した」と記者団に述べた。野党候補者が選挙運動で軍用機を使用した例はなく、実現すれば前代未聞だという。 米情報機関は、トランプ政権下の2020年に米軍がイラン革命防衛隊の精鋭、コッズ部隊のソレイマニ司令官を殺害したことで、イランがトランプ氏を含む当時の政府関係者に復讐しようとしているとみている。 イランの最高指導者ハメネイ師は22年、自身のウェブサイトに、南部フロリダ州のゴルフ場でプレーしているトランプ氏を無人機で攻撃するアニメーション動画を投稿。トランプ陣営は私邸や選挙集会の上空の飛行規制も求めており、イランの無人機やミサイル攻撃を懸念しているという。 トランプ氏は今年9月、根拠を示さずにイランが2度の暗殺未遂に関与したかもしれないと述べた。