【香港ヴァーズ】存在感際立つ豪州馬ウィズアウトアファイトが得意の距離で混戦を断つ!
[GⅠ香港ヴァーズ=2024年12月8日(日曜)3歳上、シャティン競馬場・芝2400メートル] 香港ヴァーズは日本からはステレンボッシュ、プラダリアの2頭がエントリー。しかし、飛び抜けた有力馬は不在で混戦の様相を呈している。そんな中、ブックメーカーでステレンボッシュと人気を分け合っているのがオーストラリアのウィズアウトアファイト(セン7・A&Sフリードマン)。メンバー最上位のレーティング121ポンドを誇る古豪が存在感を放っている。 テオフィロ産駒の同馬は昨年、コーフィールドCとメルボルンCを連勝。その後は負傷で約1年間の長期休養を余儀なくされたが、復帰戦となった前走チャンピオンズS(旧称マッキノンS)では3着と上々の結果を残した。前走のレース前から厩舎の公式ウェブサイトで「彼がレースをうまく終えて、うまく立ち直れたならば、香港ヴァーズに目を向けます」と予告されていたローテーション。青写真通りに上昇している公算が大きい。 父であるアンソニー・フリードマン調教師とともに同馬を管理するサム・フリードマン調教師は最内枠に対して「最初に彼をクイーンズランドに連れて行ったときに、マーク・ザーラ騎手が〝いつもラチに頼っているようなところがある〟と言っていたので、枠に関しては心配していません」とノープロブレムをアピール。続けて「あなたがたが期待するように(1度使って)彼は確実に前走より引き締まり、改善してきました。彼は飛行機に乗る前にいいトライアルができました。彼は(英国時代含めて)よく旅をした馬で、輸送をとてもうまくこなしてくれましたよ」と自信を見せる。 シャティン到着後の調整は、オールウェザーコースでのキャンター2周がメイン。メニュー終了後も息が乱れることはなく、ゆったりと歩いて類いまれな心肺機能の高さを誇示した。ブランクの影響はほぼ皆無と考えていい。 久々の前走(2000メートル)と異なり、今回は得意の消耗戦が見込まれる2400メートル。豪州からやってきた稀代のステイヤーこそが混戦を断つキーマンとなりそうだ。
東スポ競馬編集部