「レクサスLM」に3列シートモデルが登場! 「アルファード/ヴェルファイア」とはどこが違うのか
同じ3列シート車でも600万円以上も違う
「レクサスLM」に新しいグレードが追加された。“バージョンL”と呼ばれる新グレードの注目点はシートレイアウトが3列となっていることだ。先行して販売されていた“エグゼクティブ”は2列シートだったから、そもそもシート配置が異なる。ちなみに“バージョンL”の価格は1500万円で、“エグゼクティブ”に比べると500万円(コンパクトカーのベーシックグレードが3台買える!)も安い。なんとお買い得な……! 【写真】レクサスLMの豪華絢爛な内装や装備類を詳しく見る(23枚) でもLMに対して「お買い得」なんて言うと、聡明(そうめい)な読者諸兄からはおしかりの声が届くに違いない。お買い得感でいったら、トヨタの「アルファード」と「ヴェルファイア」のほうがよっぽどじゃないか!と。 ご存じのようにLMとアルファード/ヴェルファイア(以下、アルヴェル)はプラットフォームやフロアだけでなくアッパーボディーまで含めて基本骨格を共用する“兄弟”であり、ぶっちゃけLMとアルヴェルの最上級グレードは近い存在だ。だけど1500万円のプライスタグを掲げるLMの3列シートモデルに対し、アルヴェルの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」の4WDモデルはアルファードが872万円、ヴェルファイアが892万円と“大幅に”価格が安いのである。 いったいどこに600万円以上の違いがあるというのだろうか?
見えないところが結構違う
分かりやすい違いといえば、見た目とパワートレインである。 見た目は好み次第だが、外板パネルがすべて異なるし、ボディーサイズもLMのほうが少しだけ大きい。 パワートレインはどちらもハイブリッドだが、LMのパワートレインが2.4リッターターボエンジンに6段ATを組み合わせた“パワー型”なのに対し、アルファードは2.5リッター自然吸気エンジン+電気式無段変速機の“燃費型”。「クラウン」でいえばスポーツグレードの「RS」に相当するパワフルなV6エンジン置き換えユニットを積むのがLMで、アルヴェルは「Z」などの“RS以外”が採用する“普通”のハイブリッドシステムである。 もちろんインテリアの仕立てにも差があり、ダッシュボードは別設計だし、シート表皮もLMの2列目が「Lアニリンレザー」なのに対してアルヴェルは「プレミアムナッパ本革」。オーディオはLMが「マークレビンソン」に対し、アルヴェルは「JBL」とブランドが異なる。 目に見えない部分ではあるが、LMはスポット溶接点の数を増していることなどから車体剛性も違う。ドライバビリティーも“アルヴェルより上”となっているのだ。