2人に1人が「1000万以上の売却益」を得ているが…「タワマンを売却した人」が後悔した意外なこと
株式会社LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、5年以内にタワーマンションの売却を経験した311人を対象にした意識調査を実施している。この調査から「タワマンを売却した人」が後悔した点など、興味深い調査結果を見てみよう。 【マンガ】「憧れのタワマン生活」が一転…!タワマンの低層階住人の「残酷な現実」
タワマンに長く住もうとしている人は少数派?
まず、同調査の回答者は、購入したタワマンに長く住もうと思っていたのか。 回答結果を見ると、「ずっと住もうと思っていた」と答えた割合は36.8%。これに対し、「いずれ売却しようと思っていた」は45.9%となっている。 この結果だけで断言することはできないだろうが、タワマン購入者の中にはキャピタル・ゲイン(資産価値の上昇による利益獲得)狙いの購入者が少なくない割合で存在していそうだ。 明確な「出口戦略」をイメージして購入している人が多いことから、タワマンは「資産形成」の一手段とも言える。
タワマン売却にいたったきっかけ
それでは、実際に売却にいたったきっかけは何なのか。 回答1位は、やはりと言うべきか、「不動産価格が上がっていたので高く売れそうだと思った」(37.0%) 以下、「家庭環境の変化」(31.4%)、「仕事環境の変化」(22.8%)と続く。 また、「維持・管理費が高いと思った」(18.9%)、「日常生活の不便を感じた(エレベーター、荷物の受取など)」(11.1%)など、タワマン特有の理由も多く、また「住宅ローンの支払いが厳しくなった」という回答も1割ほど存在した。 これらの理由からも、長く住み続けるには、経済的なことを含めた準備が必要と言える。
2人に1人が1,000万円以上の売却益
それでは、不動産価格の上昇を受けてタワマンを売却した人たちは、実際に多大な利益を得ることができたのか。 売却益についての回答を見てみると、「+2,000万円以上」が26.7%と最も多く、以下、「+1,500万円~+2,000万円未満」(16.1%),「+1,000万円~+1,500万円未満」(15.1%)と続く。 まさに、2人に1人が1,000万円以上の売却益を得ているのだ。 回答者全体で見ると、じつにタワマン売却者の8割が売却でプラスになっている。