「工場敷地内で過去に土壌・地下水が汚染していた」と14年後に県に相談 その後の検査では周辺の地下水などに基準超過なし 岡山・和気町
JOHNAN(本社・京都府宇治市)は岡山県備前県民局に対し、「和気町にある工場敷地で過去に土壌や地下水の汚染があった」と届け出を行い、10日付で受理されました。
届け出によると、JOHNANは過去に電子部品の製造工場があった和気町衣笠の約3600㎡の敷地の土壌と地下水を2010年に自主検査したところ、基準を超えるトリクロロエチレンなどを検出しました。このため、2017年までの間に土壌の除去や地下水の揚水などの浄化措置を行ったということです。 JOHNANはその後、汚染発見時に届け出が必要だったことに気付いたことから、2024年10月に備前県民局に相談し、今回の届け出となりました。 2010年の自主検査では、トリクロロエチレンが最大で土壌9.2mg/L、地下水39mg/Lと、いずれも当時の基準値(0.03mg/L)を大幅にオーバーしていました。2024年12月の自主検査では地下水で最大0.10mg/Lだったということです。 相談を受けた岡山県は周辺への影響を確認するため、2024年12月に地下水と河川、用水路の水質検査を実施しましたが、環境基準の超過はなかったということです。ただ、敷地内の検査値が依然基準値を上回っていることから、県では事業者に対し浄化対策計画の作成など必要な指導を行うことにしています。
KSB瀬戸内海放送