安易な地植えで後悔するかも!?《元気に育ちすぎるハーブ》4選。脅威のミントテロを起こさないために
【ガーデニング】庭に植えてはいけない?こぼれ種で広がりすぎるハーブ2選
●シソ[一年草] 和ハーブの代表的存在であるシソ。青シソの葉は夏に欠かせない薬味、赤しその葉はジュースやふりかけで味わうほか、芽や花、実も食べられます。 成長段階によって異なった楽しみ方ができるシソですが、花後に放っておくと大量の種が飛び散り、翌年あちこちからシソが生えてきます。庭から食べきれないほどのシソが生えてくるだけでなく、ご近所の庭やアスファルトの隙間からも生える可能性があるため、要注意。 花が咲き始めたら実ができる前に収穫し、タネが落ちるのを防ぎましょう。プチプチ食感が楽しい「しその実」を収穫したい場合は、穂の一番上の花が咲くころに収穫するのがベストです。 ※参考価格:150~300円前後(タネ1袋) ●ジャーマンカモミール[一年草] ジャーマンカモミールは、野趣あふれる可憐な花を、春から梅雨時に咲かせます。花からはリンゴのような甘い香りが漂い、摘みたての花で淹れたハーブティーは格別です。 ジャーマンカモミールは養分が少ない土でも1つ1つの株が大きく成長し、花つきがとてもよい植物。花が咲き終わると小さな種を無数につけ、こぼれ種から発芽して群生します。 ハーブティーを楽しむ場合も花を楽しむ場合も、タネがつく前にこまめに花を摘み、タネが落ちないように注意しましょう。 また、アブラムシやアリが多く集まるため、虫が苦手な方にはあまりおすすめできません。 ※参考価格:120~500円前後(3~3.5号ポット苗)
生育旺盛で繁殖力の強いハーブを安全に楽しむ方法
●タネができる前に花がら摘みをする 離れた場所からの発芽を防ぐため、花を楽しんだ後はタネができる前に花がらを摘みましょう。 シソやローズマリー、ミントなど、種からの発芽率が高いハーブは、こまめな花がら摘みを心がけてください。 ●カットした花がらや茎、根などは袋に入れて処分する 剪定や植え替え、花がら摘みなどでカットした部分は、屋外に捨てず、袋に入れてごみとして処分しましょう。 ミントのように茎や地下茎からも繁殖するハーブは、カットした部分を土の上に放置すると、そこから増えてしまいます。 植物ごみの処分方法は、各自治体の分別方法を確認してください。 ●鉢植えで育てる ミントやローズマリーのように成長が早いハーブは鉢植えで育てると、少し成長が抑えられます。広がりすぎるのを防ぐため、屋外の土に触れない場所にプランターを置きましょう。 鉢植えの場合は年1回程度、枝葉と根を1回り小さくカットし、土を入れ替えて植え直すと、サイズを保ちながら元気に育てられます。
安易に地植えしたら後悔するかも!?「ミントテロ予備軍にならないために」
お庭に植えると後悔するかもしれない、生育旺盛&繁殖力の強いハーブ4選をご紹介しました。 このような植物は、乾燥や病害虫に強く、肥料もほとんど必要としない、丈夫で育てやすい植物。少し手間はかかりますが、生命力は強いので、枯れる心配をあまりせずに楽しめますよ。 自宅でハーブを育てたい方はぜひ参考にしてくださいね。
鈴森 真樹