石破首相、外国人のパーティー券購入規制「適切に対応」 外遊終え帰国の途
【リオデジャネイロ=小沢慶太】石破茂首相は19日午後(日本時間20日午前)、訪問先のブラジルで記者会見した。政治改革をめぐり、外国人による政治資金パーティー券の購入を規制する案が公明党から出ていることについて「わが党も率先して議論を進めてきた課題だ。規制の実効性を担保するための方策を含め、現在、検討が進められている。適切に対応していくことが必要だ」と述べた。 政治資金を監督する第三者機関の設置に関しては「プライバシーや秘密保護のため公開することが困難な支出があった場合、その妥当性を中立的な立場から厳格に判断することが求められる。役割や権限について議論を進めたい」と述べた。政策活動費の存廃については「廃止を含めた白紙的な議論を行うよう自民党に指示した。早急に結論を得たい」と語った。 与党と国民民主党との政策協議で焦点となっている「103万円の壁」見直しについては「労働供給や税収にいかなる影響を与えるかなど、さまざまな指摘がある。各党の政調会長、税調会長間で丁寧に協議を進めたい」と述べた。 米国のトランプ次期大統領との向き合い方については「次期政権がどのような政策を打ち出していくか、よく分析しながら、ともに協力できる関係構築のため努力したい」と述べた。「協力が両国の国益になり、インド太平洋地域の平和と安定にも貢献するということをよく説明し、理解してもらう」と語った。 首相はペルーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、ブラジルでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)など、一連の外交日程を終えた。21日に帰国する。