「おむすび」で稼げる農業へ YouTuberコムドットと共演の新米農家『きつい・汚い・稼げない』3Kを変える新戦略
古山さん「生産者としてこだわり抜いているコメを熊本の方々に知っていただき、食べていただける場を作りたいと思い、『おむすび屋「極」』をオープンした」 通常、コメ作りを終えると大豆や麦などを育てる二毛作が主流ですが、古山さんはコメ作りを行わない時期は「おむすび屋」に専念。次の年に備えて土地を休めることでおいしいコメを目指し、飲食店を経営することでコメの販売価格の約6倍の売り上げが得られると見込んでいます。 古谷さんのコメは、一俵60キロを約4万8000円で販売しています。同じ60キロのコメで、1000個おむすびを握ることが可能です。それを300円ほどで提供すると、約25万円の売り上げ増加に。「大幅に収益を改善できる」と期待を寄せます。 古山さん「農業は『きつい・汚い・稼げない』3Kと言われますが、『きれい・かっこいい・稼げる』農業をやっていきたいという思いがあります」 ■コメ作りも飲食も 予測困難 しかし、経験のない飲食業に難しさも感じています。 古山さん「きょうはちょっと少ないですね…お客様の流れがある時とない時と、日によって波がある状況です」 予測が難しいのはコメ作りも飲食業も同じ。それでも、オープンから20日間で売り上げは100万円を超え。売れ行きは好調だといいます。一日200個ほどのおむすびが完売することも多いとか。 リピーター(10回以上購入)「コメがおいしい。家のコメは食べられないくらいおいしい」 初購入「コメ本来の甘さがすごく伝わってくる。安心して食べられる、顔も見られるし、どういうものを作っているか直接知れる」 課題だった「県内での知名度」も、おむすび屋を拠点として徐々に高まっています。 古山さん「本当に喜んでもらえるのか、お客さんが来てくれるのか、不安があったんですけれど『この場で食べておいしかったです』という声を聞くと、本当にやってよかったなと」 「稼げる農業」を体現することで農家の仲間を増やしたい。古山さんの挑戦は続きます。
熊本放送