越境EC2023年のキーワードは「世界総オタク化消費」。人気のジャンルや伸長したカテゴリとは?【越境EC世界ヒットランキング2023】
1つ目は、伸長率1位の「タレントグッズ」。そのなかでもK-POPアーティスト関連グッズが伸長、2023年1月~9月におけるトレーディングカードの購入件数が昨年同期比2.1倍となった。
2つ目は伸長率8位にランクインした「カメラ・光学機器」。コンパクトカメラが「クリアすぎない画質がレトロ」だと感じる20代の間で人気が集まり、2022年と比較して購入件数が3.8倍に伸長した。
一眼レフカメラの購買層では60代が31%を占めるのに対し、コンパクトカメラは56%が20代となり、Z世代から人気を集めていることがわかる。
■ 音楽ジャンルでは、プレイリスト内のアーティスト関連商品が伸長
ランキング2位、伸長率8位の音楽ジャンルでは、2023年5月に「Spotify」が公開したプレイリスト「ガチャポップ」にリストされたアーティスト関連商品が、2023年1月~9月で昨年同期比2倍に伸長した。
「ガチャポップ」は「Spotify」が日本のさまざまな音楽ジャンルを選定し、公開したオリジナルのプレイリスト。1990年代から2020年代までにデビューしたアーティスト70組以上がリストされている。
アーティスト1組ずつのボリュームはまだそこまで大きくはないが、プレイリスト公開以降、関連アーティストの商品が伸長している。
■ コミック・アニメはロングテール化 越境ECで人気の高い「コミック・アニメグッズ」は、カテゴリランキング8位にランクイン。配信サービスの浸透で、日本の放送とタイムラグがほとんどなく、世界中でアニメ作品がヒットする傾向がある。
一方で、越境ECの特徴として、人気商品、ジャンルがロングテール化していることがあげられる。
┌────────── ランキング関連作品はいずれも2022年から伸長しており、特に「ちいかわ」は東アジアで爆発的な人気を見せた。「これらの作品が10年、20年と愛されるロングテール作品になるかもしれない」(BeeCruise Global Growth Hackチーム 山口祐太郎氏) └──────────