阪神・藤川球児監督明言、畠は中継ぎ! 「甲子園で一番輝く」僅差を勝ち切る右の〝ジョーカー〟や
阪神・藤川球児監督(44)が15日、地元・高知県の春野野球場で開催された野球教室に参加し、現役ドラフトで巨人から獲得した畠世周投手(30)を中継ぎ起用する方針を明言した。手薄な右投手のブルペン陣を支える存在として期待。来春の1軍キャンプスタートも明かし、経験豊富な新戦力を〝ジョーカー〟として組み込む。 虎の屋台骨ともいえるブルペン陣に、強力なカードが1枚加わる。藤川監督が巨人から現役ドラフトで獲得した畠の起用法について初めて言及。中継ぎ起用で僅差の試合を勝ち切るための〝ジョーカー〟にする。 「先発じゃなくて、中継ぎで。右のリリーバーとして、8人なり、9人なり、リリーフが必要。場所問わずに、1年間いてもらいたいなと思っている」 この日は故郷の高知県で野球教室に参加。終始穏やかな表情の虎将だったが、新戦力の話題になると言葉に熱が帯びた。畠は巨人時代、1年目に先発で6勝をマークし、中継ぎに転向した21年は登板52試合で4勝3敗11ホールド、防御率3・07を記録。通算119試合に登板しており、経験豊富だ。 「(球速は)150キロ超えますしね。ウイニングショットも持っている。あとは、甲子園で一番輝くだろうなと思った。右のリリーフ投手が少ない。そこに彼は一番マッチする。経験している投手がほしかったのも事実」 浜地が現役ドラフトでDeNAに移籍し、加治屋が退団。指揮官は手薄な右投手の中継ぎ陣を支える存在として新戦力に期待した。今季はゲラが59試合(1勝4敗、防御率1・55)、石井が56試合(4勝1敗、同1・48)に登板。漆原が38試合、岡留が35試合と続くが、計算できる中継ぎ投手は何人いてもいい。〝TG移籍〟をへて、タテジマに加わる畠を起用する状況はさまざまなパターンが想定される。 「今シーズンの勝敗でいうと、負け越しているリリーバーの投手もいる。僅差(の展開)を制するのは当たり前にやっていきたい。いかに僅差で相手と戦えることができるかが、ペナントではすごく重要になる。そういう意味では非常に期待しています」 来年の春季キャンプでの1軍スタートも明言。藤川監督が投手陣を試合展開によって変幻自在に操る。畠を加え、相手の一枚も二枚も上をいく継投策を誕生させる。(新里公章)