イタリアからは「カサデイを救おう」の声も イタリア期待の逸材・カサデイのチェルシー行きは正解だったのか
チェルシーで若手が埋もれるケースも少なくない
インテルのアカデミーからチェルシーへ移籍してから2年。イタリアの若きMFチェーザレ・カサデイの現状をどう評価すべきなのだろうか。 チェルシーはカサデイの獲得に1680万ポンドを投じており、インテルのトップチームでプレイしていたわけではない選手に対して投じる移籍金としては高額だ。これも話題を呼ぶ理由の1つになったのだ。 その才能は世代別イタリア代表でも発揮されており、昨年行われたU-20ワールドカップではU-20イタリア代表の絶対的主力として7ゴールを記録。チームも準優勝の成績を収めた。 ただ、チェルシーの方ではまだ実績を残せていない。チェルシー移籍後はレディング、レスター・シティにレンタル移籍して経験を積んでいるが、チェルシーの中盤には実力者が揃っている。カサデイが割って入るのは簡単ではない。 伊『Gazzetta dello Sport』もカサデイの成長具合に疑問を感じているようで、「カサデイを救おう。イタリアへ連れ戻そう」と母国復帰を提案している。チェルシーで思うように出番を掴めないのであれば、セリエAのクラブへ向かうのも1つの手ではあるだろう。 チェルシーで埋もれた若手は数知れず、イタリアの次代を担うであろうカサデイもそうなってしまうかもしれない。イタリアのサッカーファンとしては不安の残る現状か。
構成/ザ・ワールド編集部