パワハラ告発の立民新人・柳沢剛氏「申し訳ございません」も取材は応じず 秘書「文書で」
一部週刊誌で当選前の「壮絶パワハラ」疑惑を報じられた立憲民主党の柳沢剛衆院議員(61)=宮城3区=は12日、衆院本会議などに出席するため登院した一方、疑惑について尋ねる記者団に対しては、「申し訳ございません」と述べるのみで、取材に応じなかった。 代わりに、柳沢氏に付き添った女性秘書が「文書で質問してもらい、事務所で回答させてもらっている」と述べ、記者と柳沢氏の間に体を入れ込む形でさえぎった。 柳沢氏は元仙台放送アナウンサーで10月の衆院選で初当選した。一方、9日にパワハラ疑惑が報じられると、10日には仙台放送で後輩アナウンサーだった稲垣龍太郎さん(36)が仙台市内で記者会見し、柳沢氏から平成23年~29年に複数回パワハラを受けたと主張。座っていたイスを蹴られたほか、「くさい」「馬鹿」「気持ち悪い」などの暴言を吐かれたりしたといい、柳沢氏に対して「誤解や指導の延長という言葉に押し込めてはならない」などと訴えた。柳沢氏には記者会見を開いて謝罪するよう求めている。 柳沢氏は先の衆院選で相手候補だった自民党の西村明宏前衆院議員に対して、西村氏が関わった派閥政治資金パーティー収入不記載事件を挙げて「ちゃんと説明してもらいましょうよ」と聴衆に呼び掛けるなど、説明責任を求めていた。(奥原慎平)