[カーオーディオ・素朴な疑問]パワーアンプ編…特に難解なスペックの意味を解説!
次いでは、「S/N(エスエヌ)」について説明しよう。なおこれは「S/N比」と表記されることも多い。
で、当スペックでは「信号(シグナル=S)」と「雑音(ノイズ=N)の比率が表される。
◆S/Nではノイズに対する信号の量で、性能の良し悪しを指し示す!
なお先述したとおり、外部パワーアンプで信号を増幅する際には微細ではあるもののノイズを出すのだが、それがどのくらいなのかを示すスペックがもう1つあり、それがこのS/Nというわけだ。で、こちらではノイズに対する信号の割合が示される。単位には「dB(デシベル)」が使われる。なお、分母にノイズが来るので、数字は大きい方が優秀だ。
ただし当スペックも、これを見比べることですべてを決めつけないように注意すべきだ。実際、高級モデルになればなるほど当スペックの数値は大きくなる傾向にあるが、どんな音がするのかはまた別問題となる。
ところで、オーディオ機器の試聴記事などを読んでいると、「S/Nが良い」とか「S/Nが高い」という表現を度々目にするが、それらは数値としての話ではなく聴感上の印象として使われている。
今回は以上だ。次回以降も外部パワーアンプに関する□分かりづらい□事柄についての解説を続行する。お楽しみに。
レスポンス 太田祥三