圧倒的に稼ぎ、信頼される人が使う「たった2文字」の言葉
同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。 その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。 稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。 その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。 その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。 本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。 今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。 ● 【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い 今回紹介するのは、「サービスよりホスピタリティ注力の法則」である。 【貧す人】サービスに注力しよう 【稼ぐ人】ホスピタリティに注力しよう サービスとホスピタリティは、似ているようで、まったく別物。 【貧す人】は、サービスという発想しかしないが、【稼ぐ人】はホスピタリティを意識する。 私の会社のクレド(企業の価値観や行動指針を示したもの)には、次の項目を入れている。 「私たちは、ホスピタリティ企業の一員です。サービスとホスピタリティは、違います。 サービスは、顧客と合意した内容を提供する技術ですが、ホスピタリティは、顧客に『頼まれてもいないことを、察して行う』技術です。 『アルマ・クリエイション』では、サービスとホスピタリティを高度に融合する『経験工学』を探求・実践し、自己都合ではなく相手都合で考えることを習慣とします」(経験工学については本書参照) サービスは契約上、最低限果たすべき義務であり、ホスピタリティは顧客がそもそも期待していないことを提供することだと理解してもらうといい。 ● ホスピタリティを実践するには? では、ホスピタリティを実践するには、どうすればいいのか? “お金の神様”と呼ばれた故・邱永漢(きゅうえいかん)氏のご自宅でお会いしたとき、こんなエピソードを教えていただいた。 「パリに、社員全員をファーストクラスで連れていこうとしたとき、社員たちが言った。 『邱先生、私たちはエコノミーで十分ですから』と。 私は言い返しましたよ。 お金を使う目的で行くんだから、それじゃ、意味ないよ」 美を経験しなければ、美を理解できないように、ホスピタリティを経験したことがない人に、ホスピタリティは理解できない。 だから、自分自身で体験することが必要だ。 たまの贅沢に後ろめたい気がするときは、「これはホスピタリティを学ぶ絶好の機会だ」と自分に言い聞かせよう。 ● コストがかからず強力な言葉 かといって、毎日ゴージャスな体験をしていたのでは身がもたない。 そこで、手軽にコストがかからずできるお勧めの言葉が「ふと」だ。 (例) 「ふと○○さんが思い浮かんだので、連絡してみました。何もなければ、ご返信は不要です。いつもありがとうございます」 こうしたショートメッセージは、例外なく、反応率が高い。 テクニック以前に、あれこれ勝手に相手を想うことが、ホスピタリティの源泉だ。 (本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)
神田昌典/衣田順一