【能登半島地震・豪雨】奥能登で子供の学びと遊びを支援、ワールド・ビジョン・ジャパン
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、令和6年能登半島地震と豪雨災害の被災者に向け、子供の「学び」と「遊び」を支える活動を石川県奥能登地方で継続していることと、今後の活動に関して発表を行った。 【画像】町野町で初となる「みんなで遊ぼう!」を仮設住宅内の集会所で開催 WVJは、2024年2月以降、石川県輪島市門前町の子供たちを対象として、放課後や週末に自由に過ごせる遊び場「みんなで遊ぼう!」を輪島市内の小学校や公民館などで開催している。 10月18日には、9月の豪雨により輪島市内で深刻な被害を受けた町野町で、初めてとなる「みんなで遊ぼう!」を開催した。仮設住宅内の集会所を会場として利用して、小学1年生から5年生までの子供たち6名が参加し、おやつを食べたり、工作をしたりして楽しいひとときを過ごした。参加した子供たちからは、「またこうして遊びたい」という声が寄せられたという。 また、学校行事による負担を軽減し、子供たちの体験機会を支えることを目的として、WVJは輪島市立門前東・西小学校(児童55名)と、町野小学校(児童19名)の遠足(1~4年生)と修学旅行(5・6年生)のバス代や宿泊代などを支援。11月24日(日)には、町野町の子供たちを対象として「みんなで遊ぼう! in のとじま水族館」という、バス遠足を計画している。 輪島市内の6つの小学校は、震災の影響で施設が利用できなくなり、2学期から仮設校舎で授業を続けている状況だ。WVJでは、仮設施設の整備や教材の準備など、児童の学習環境改善を支援している。具体的には、仮設調理場に給食調理用真空冷却機を提供するほか、校舎を間借りしている小学校に複合機の支援などを実施。ほかの子供支援団体と共同で、輪島市立河井小学校のピロティに人工芝を敷設し、雨天時でも安心して運動ができるようにした。 さらに、珠洲市・輪島市・穴水町・能登町の県立高校5校の生徒を対象に、学習支援金として図書カードを配布した。同支援は、生徒865名を対象として1人あたり1万5千円分の図書カードを提供するもので、子供たちが学習環境を整える一助となっている。 WVJは、2024年9月までとしていた支援計画を来年3月末まで延長し、引き続き子供たちへの支援を継続するとしている。
こどもとIT,編集部