「10月に不可欠な存在だ」カブス戦で戦列復帰の山本由伸 「ピークの状態に戻れない場合」の深刻度を米メディアが強調
右肩腱板損傷で負傷者リスト(IL)入りしているドジャースの山本由伸がいよいよ戦列復帰を果たす。現地時間9月10日(日本時間11日)のカブス戦で先発すると米国内各メディアが伝えた。 【動画】初のヤンキース戦で好投!山本由伸が強力打線を手玉に取る デーブ・ロバーツ監督が9月4日のエンゼルス戦の前に行われたインタビューの中で答えており、山本の回復状況、さらに2度のマイナーでのピッチングをみた上でゴーサインを出した。ドジャースは先月末から今月にかけ、ナ・リーグ西地区首位を争うダイヤモンドバックス4連戦でも勝ち越すなど順調に白星を重ねているものの、最近では打線が大量点を挙げ、打ち勝つ試合内容が目立っている。 山本の復帰は、故障離脱が続いたドジャース投手陣にとって久しぶりに明るい話題であると言えるだろう、特に先発陣は右肘の腱炎により欠場が続いているタイラー・グラスノーの復帰時期が見通せず、先月末にはクレイトン・カーショウも左足親指の負傷によりIL入りとなった。前半戦で6勝をマークした日本人右腕が戻って来ることは、終盤戦の戦いに向け大きな助けとなることは間違いない。 また、米国内からも山本の戦列復帰を好材料と捉える反応が上がっている。スポーツメディア『ClutchPoints』でも、「ローテーションにおけるヨシノブ・ヤマモトの存在は、10月のドジャースにとって不可欠だ」などと伝えている。 さらに同メディアは、夏にタイガースからトレードで移籍してきたジャック・フラーティ、また二桁勝利を挙げているギャビン・ストーンとともに、山本もポストシーズンを見据えたローテーションに加わっていくと予想しており、「フラーティとストーンを含む先発陣にヤマモトを加えることは、現時点ではドジャースにとってより良いシナリオの1つだ」と綴っている。 加えて、「火曜日のヤマモトのピッチングや、その後の先発登板がどのような内容になるかが注目される。もしヤマモトがピークの状態に戻れない場合、ドジャースはプレーオフで打撃力での戦いを余儀なくされるだろう」と今後への見解を示した。 投手陣の現状もあり、故障明けとは言えやはり背番号18には大きな期待が寄せられている。山本にとっておよそ3か月ぶりとなるメジャー公式戦、果たしてどんなマウンド姿がみられるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]