メーシーズ、利益見通し上方修正-アクティビストからの圧力緩和か
(ブルームバーグ): 老舗百貨店チェーンを運営する米メーシーズは21日発表した2-4月(第1四半期)の利益が大幅に予想を上回り、通期の見通しを上方修正した。
こうした結果は、トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)へのプレッシャーを幾分和らげ、再建戦略を推進する上でもっと時間が必要だと株主や取締役会メンバーを納得させるのに役立ちそうだ。少なくとも短期的には、アクティビスト(物言う投資家)、アークハウス・マネジメントとブリゲード・キャピタル・マネジメントからの買収提案を巡る関心が薄れる可能性もある。
スプリング氏はインタビューで、「われわれの戦略に良い兆しが見られつつあると固く信じている」と語った。
メーシーズの15人からなる取締役会は、このアクティビスト投資家とのデューデリジェンス(資産査定)の過程にある。
この日、メーシーズ株は5.1%高で終了。
5月4日終了の第1四半期の調整後利益は1株当たり27セントで、アナリスト予想平均の約2倍となった。通期の利益については、少なくとも1株当たり2.55ドルと、従来予想の同2.45ドルから引き上げた。
ただ、既存店売上高は1.2%減と引き続き落ち込んでいる。同社は新商品、ディスプレー、顧客体験に投資。スプリング氏によると、これらの変更を実施した店舗では、婦人靴とアパレル、オーダーメードの紳士服、美容関連品を中心に力強い成長が見られている。
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原題:Macy’s Outlook Boost Eases Pressure From Activists (3)(抜粋)
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Jeannette Neumann