「やりたいことをやる人生」に隠された落とし穴 成功者が語りたがらない1つの「重要な真実」
■誰よりも早くオフィスに来て、細かい仕事もする けんすう:ねじ曲げて話しちゃうというよりは、忘れてるんだ。 箕輪:はい。たぶん堀江さんもそうですよ。やりたくないこともやって当然だと思ってるというか、なんとも思わずにやっちゃうから忘れてるんです。だからはた目には「やりたいことしかやっていない」ように見える。 けんすう:たしかに。一時期、堀江さんと働いていましたけど、一番早くオフィスに来て、お昼時も弁当食べながらずっと仕事して、サイトのバグを見つけるのも誰よりも早かったですね。世間的には「堀江さんは意思決定しかしていない」って思われがちでしたけど、めちゃくちゃミクロの仕事もやって、一番ちゃんと働いてたのは堀江さんでした。
箕輪:そこを世間の人たちは見ないし、本人も特に意識していないから「こういう細かいこともやってる」なんて言わないんだけど、堀江さんにかぎらず、やらなくちゃいけないことは、当たり前だけど、みんなやっていますよね。 けんすう:そうですね。やらなくちゃいけないことをスルーし続けて、本当にやりたいことだけやっている人って、あまり見ない。 箕輪:誰かいるかな……。強いて言えば、今の僕くらいかもしれない(笑)。
(第3回終わり) (構成:福島結実子)
けんすう :起業家、投資家/箕輪 厚介 :編集者