母校へクマの木彫り 池田さんが立山小50年記念し制作
立山町宮路で自然栽培のコメ作りなどに取り組む「くんくんファーム」代表の池田りほさん(31)が8日、母校の同町立山小学校に、チェーンソーで自ら制作したクマの木彫り作品を贈った。同校の創立50周年にちなんだプレゼントで、縁起を担いで上を向く愛らしい姿に仕上げた。児童たちは宝物にしていくことを誓った。 池田さんは農業に励みつつ、丸太などを削って彫刻に仕上げる「チェーンソーアート」に取り組んでいる。立山小学校には授業の講師として招かれることがあり、オリジナルキャラクター「くんくん君」の木彫りを携えて教壇に立つこともある。19日に創校記念式典を控え、子どもたちに作品をプレゼントすることにした。 高さ約80センチで、台座を含めると約1メートル。伐採された屋敷林のタテヤマスギを譲り受け、その芯材を使って彫り上げた。節目にちなみ「TATEYAMA 50th」の文字も入れた。 8日は1、6年生や池田さんの小学生時代の担任だった林三千代校長、地元関係者合わせて約40人が出席して贈呈式が行われた。池田さんは「背比べをして成長を感じてほしい。いつか目が合うようになる」と語りかけ、6年生の坂本陽太郎さんが「立山っ子の宝物として大切にしていきたい」とお礼の言葉を述べた。 今後、児童は作品に名前を付け、季節ごとに飾り付けることも考えている。 池田さんは地元の宮路獅子舞の獅子方も務めており、創校記念式典では獅子舞を披露するという。