『3年C組は不倫してます。』出演・国仲涼子、再放送中『ちゅらさん』との意外な共通点にビックリ
2001年に放送され、以来常に「もう一度見たい朝ドラ」の上位にランクインし続けている『ちゅらさん』(NHK総合)で、ヒロインの“えりぃ”こと恵理役を演じた国仲涼子。今年2024年4月から再放送され、ふたたび注目を集めるなか、彼女が新たに挑むのは娘と自身の不倫に翻弄(ほんろう)される母親役! 国仲涼子の、THE CHANGEとは──。【第3回/全4回】 ■【画像】『ちゅらさん』との意外な共通点を明かす国仲涼子、当時改名前の菊地凛子も出演していた ふたりの子どもの母親であり、俳優としても活躍する国仲涼子は現在、は約10年ぶりとなる連続ドラマ『3年C組は不倫してます。』(日テレ系)にレギュラー出演中。オンとオフの切り替えはどのようにしているのだろう? 「どちらも引きずらないことです! 家を出て、移動の車に乗ったら母親であることはいったん忘れます。仕事中は、子どもたちの心配はしないし、よっぽどのことがない限り、連絡もしません」 ──そして、家に帰ったらお母さんに戻る? 「はい。役のことは玄関の外に置いてきます」 しかし、俳優の仕事は撮影現場だけではない。セリフを覚えるなどの準備が必要不可欠だが……。 「そうなんですよ、それが一番の問題で(笑)。子どもたちが宿題をしている横で私も台本を広げたりするんですけど、頭に入ってきているような、きていないような……。ですから、子どもたちが寝たあとか、学校に行っている間が、セリフを覚える時間です。大変だけど、毎日が楽しいし、充実していますね。そして、子育てをしていることが、俳優の仕事にプラスになっていると感じています」
10月期新ドラマ『3年C組は不倫してます。』に主人公の母親・上村遥役で出演中
ドラマ『3年C組は不倫してます。』は、私立高校の3年C組を舞台に、タイトル通り、あらゆる不倫が描かれる衝撃的な作品。国仲涼子は、主人公・蒼の母親の上村遥役を演じている。 「自分自身が母親になってから、お仕事でも母親役が多かったんですけど、比較的普通のお母さんというか、いい子が育っている家庭の母親役だったので、娘も自分も問題を抱えている母親役には、とても興味を惹(ひ)かれて“ぜひやりたいです”とお受けしました。母親として、ひとりの女性としての遥を客観的に見ている自分がいて、楽しみながら演じさせていただいています」 物語は、夫に不倫されて離婚した遥が、自身の母校に娘を転校させるところからスタート。遥はそこで高校時代の恋人と再会し、娘もまた初恋の男の子と再会することになるのだが、彼は同じクラスの女子生徒と結婚することに……。 「高校生同士なのに不倫って、最初はちょっと驚きましたが、成年年齢が18歳になったこれからは、そういう問題も出てくる可能性がありますよね。もちろん、不倫は絶対にしてはいけないことですけれど、つらい恋をしてしまった娘を見守る母親役は、とてもやりがいを感じています。そして、“こんな母親だったら子どもは嬉しいだろうな”とか“子どもがつらいとき、母親からこんな風に接してもらったら安心するだろうな”とか、自分の役柄を客観的にとらえながらお芝居をできているのは、これまでとはちょっと違うと感じています」 ──それは、ご自身がふたりの子どもを育ててきたから? 「それは大きいと思いますね。母親というものをリアルにとらえられるのは、どっぷり子育てをしてきた期間があったからこそ。あの時間は無駄じゃなかったと、いまとても感謝しています。22歳のときに『ちゅらさん』で、妊娠、出産、子育てを演じましたけど、すべて想像でしたから」 『ちゅらさん』の“古波蔵恵理”は、結婚して“上村恵理”になり、今回の役名も“上村”。不思議な縁を感じるが…… 「えっ? ホントだ! 気づいていませんでした! やだ、すごい偶然!」 と大きな目をさらに見開いて驚く国仲は、45歳となったいまも、“えりぃ”のころと同じくらいチャーミングだ。 国仲涼子(くになか りょうこ) 1979年6月9日生まれ。沖縄県出身。’99年に俳優デビューし、’01年放送のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』でヒロイン・恵理に。’14年に俳優の向井理と結婚し、’15年に第1子を、’18年に第2子を出産。主な出演作は『ちゅらさん』シリーズのほか、ドラマ『みんな昔は子供だった』(関西テレビ)、『ブラザー☆ビート』(TBS系)、『厨房のありす』(日テレ系)、映画『HERO』(2007)、『相棒シリーズ X DAY』(2013)など。現在放送中のドラマ『3年C組は不倫してます。』(日テレ系)に出演中。’25年1月には映画『366日』が控える。 工藤菊香
工藤菊香