新入生、8カ月遅れで初授業 石川・輪島漆芸技術研修所
能登半島地震により石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)に8カ月遅れで入学した新入生が6日、初めての授業に臨んだ。昨年12月、入学試験に合格して以来、待ちわびた漆の世界に足を踏み入れた。 未経験者が対象の特別研修課程では、生徒は授業で使う丸盆や板を受け取り、木材の特徴や漆器の構造の説明を受けた。漆に関心を持ったきっかけや、制作したいものを記入する紙が配られ、講師は「輪島に来た初心を忘れないでほしい」と呼びかけた。 研修所は地震で断水したり住まいの確保が困難になったりした影響で休講を余儀なくされ、今年4月の予定だった新入生15人の入学も12月までずれ込んだ。