Googleフォトに「ビデオ編集機能」が追加、AIエフェクトも搭載
Googleフォトは、ツールのアップデートや人工知能(AI)を搭載したプリセットを含む新機能の実装により、動画編集をより簡単にしようとしている。グーグルは先日、Googleフォトコミュニティの投稿で動画編集機能に3つのアップデートを行うと発表した。その内容は、トリムツールのアップデートと自動補正ボタンの設置、動画の再生速度を調整する新ツールの導入というものだ。 ・トリムツールのアップデート トリムツールを使うと、動画の開始や終了部分をカットすることができる。今回のアップデートにより、このツールはより正確に設計し直され、使いやすさも改善される。 ・自動補正ボタンの設置 以前から写真の自動補正機能は利用できたが、動画においてもワンタップで映像を補正する機能が使えるようになる。自動補正アイコンをタップするだけで色や手ぶれが補正される。元のバージョンは保存され、補正後の動画をコピーとして保存するよう促される。筆者の個人的な経験では、例えば焚き火の写真を補正した場合に暖かい光が失われ、白っぽくなり過ぎることなどがあるため、オリジナル版が保存されるのはありがたい。 ・新しい速度ツールの導入 速度ツールは、動画をスピードアップしたり、スローモーションにするものだ。しかし、速度設定をどの程度コントロールできるか、あるいはスローモーションにする際、動きを滑らかにするために追加のフレームが生成されるかなどの詳細は現時点では不明だ。 ■新しい動画プリセット グーグルは、手間をかけずに見栄えの良い編集ができるようにするため、AIを搭載したプリセットを導入する。どの程度優れているかは未知数だが、同社によると、このプリセットは既存の編集機能の多くを自動的に適用し、主な被写体を自動追跡したり、アクションにズームインしたり、スローモーション効果を制御するといった、より複雑な編集が行えるようになるという。 グーグルが公表したサンプル動画では、「ベーシックカット」や「スローモーション」、「ズーム」、「追跡」というプリセットが紹介されている。動画では、「スローモーション」のデモンストレーションが行われ、ユーザーが操作をすることなく、色を自動的に強調したり、映像の重要な瞬間を見つけてその部分だけにスローモーション効果を適用している。 これらの機能のいくつかは8月に初めてリークされ、現在実装が始まっている。しかし、一度に全てのアップデートが実施されるとは限らない。例えば、筆者のアンドロイド端末では自動補正機能が利用できるようになったが、速度ツールとプリセットはまだ使えない。
Paul Monckton