独VW、新疆ウイグル自治区の合弁工場を売却 強制労働関与の指摘も
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、中国・新疆ウイグル自治区にある現地企業との合弁工場を売却すると発表した。同自治区での事業をめぐっては、人権団体などから、少数民族ウイグル族らへの強制労働に関与している可能性が指摘されていた。 工場は同業大手の上海汽車集団との合弁で、2013年に設立された。ロイター通信などによると、売却先は別の中国企業になるという。VWは売却について「経済的な理由」としている。 工場をめぐっては、サプライチェーン(部品供給網)を含め、強制労働への関与の疑いが指摘されていた。また、同自治区内で19年に完成したテストコースの建設時にウイグル族が強制労働させられた可能性を指摘する報道も出ていた。VWは今回、テストコースについても売却を発表した。
朝日新聞社