10月1日から試験運行 白浜町で事前予約制乗り合いバス、和歌山
和歌山県白浜町の南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)とJR西日本(大阪市)は10月1日から、時刻表や規定経路がない事前予約制の乗り合いバス「チョイソコしらはま」の試験運行を町内で始める。観光客や住民の二次交通の充実を目指した取り組みで、昨年度に続いて2回目。来年2月25日までの148日間、毎日運行する。 【前年より2万7千人減 巨大地震注意が影響、8月の白浜温泉の宿泊客数、和歌山の記事はこちら】 白浜空港やJR白浜駅、その周辺地域では、タクシー運転手の減少や高齢化により、特に夕方以降の時間帯を中心に慢性的なタクシー不足が発生している。これらの課題の解消を目的に実施する。 運行時間は正午~午後11時半(最終受け付けは午後11時)。使用するバスは1日1~2台。1乗車当たりの料金は大人(中学生以上)680円、小人(小学生)340円で、クレジットカードも使える。停留所は、白浜駅、とれとれ市場、アドベンチャーワールド、町役場、白良浜、三段壁、円月島など18カ所。バス(ミニバン1台)は4種類あり、定員は8~22人。 昨年度(1月10日~2月29日)に実施した1回目の試験運行では、計850人が乗車。多い日で1日に45人が利用した。午後6時台に予約が集中し、予約が成立しにくいなどの課題があったため、今回は運行台数を増やしたり、バス停を見直したりした。外国人観光客のために多言語対応も可能とした。 バスの予約は専用サイトで24時間受け付けている。予約は、乗車日の1週間前から乗車指定時刻の15分前まで可能となっている。
紀伊民報