【定番名品シリーズ】まだ間に合うダウンジャケット、優秀な機能と高感度なデザインを兼ね備えた厳選5品
4. Ciesse Piumini ■ ヒマラヤ遠征隊にも装備を供給したイタリア発の本格派 イタリアで初めてダウンウエアをファッションアイテムとして打ち出したブランドとして知られるチェッセ ピューミニ。洒落たデザイン性もさることながら、1978年には著名登山家との協業で本格アウトドアウエアをリリースすることに加え、ヒマラヤ遠征隊に装備を供給するなど、確かな実績と品質を誇る実力派である。 そんなラテンブランドのダウンジャケットは、IDFL(International Down and Feather Testing Laboratory)によりクラス1と認定された、800フィルパワーの最上級ダウンを使用する。写真の「フランリン」は、シームピッチ(水平状のステッチ幅)を狭く取り、スッキリしたシルエットかつフードを備えた人気のモデル。羽毛量を押さえたライトダウン型のためアウターとしてだけでなく、コートの下などに着込むレイヤースタイルをも楽しめる。
5. P.H.Designs ■ フィルパワー表示を最初に取り入れた品質重視の英国ブランド 英国におけるアウトドアブランドの草分け「マウンテン エクイップメント」を作り上げたピーター・ハッチンソン。そのヒットメーカーが手掛けるP.H.デザインは、業界で初めてフィルパワー表示を行なったダウンブランドとしても知られる。シェルには日本における高密織物のトップ企業、第一織物による「Dicros mauri」超高密ポリエステルを使用。軽量かつ頑丈、そして型崩れしにくい特性をもつ。その内部には700フィルパワーの高級ダウンを十分に詰め込み、真冬でも完璧な防寒性を誇るプロ仕様に仕上げている。 かつてエベレスト登山隊や北極点踏破チームの装備を手掛けた人物が手掛ける一着だけに、ディテールにもいっさいの抜かりなし。フロントやポケット部のジッパーは止水式であり、襟裏やポケットの内袋は肌触り良く暖かみあるフリースを張り、袖口には冷気の侵入を防ぐリブ袖を配すなど、念入りの作り込みも見逃せない。
長谷川 剛