【ロータス・エメヤ日本デビュー!】コーリン・チャプマンも夢見た4ドアモデル
デリバリー開始は今年の年末から
今回実車を目の当たりにして、ボディのクオリティの高さに感心させられたが、室内にも同じことが言えた。グレーで統一された室内はすっきりとして軽快な感じのデザインになっており、スイッチ類の多くはセンターコンソールに集約されている。 またエメヤはADASに関しても最新かつ最高レベルのものが装着されている。それは車体の周囲に備わった12個のカメラと4つのライダー(Light Detection And Ranging)、そして18ものレーダーを備えていることからもうかがえる。ただ前走車と車線を捉えてトレースするだけでなく、実際に運転しているドライバーの眼のように周囲の状況を的確に把握する能力がありそうだ。 古くからのロータス・ファンがエメヤに出会ったら、シンプルだったはずのロータスの最新モデルがハイテクによって生まれ変わったという事実に驚かされるはず。 だがメーカーの歴史を考えれば、稀代のエンジニアでもあったコーリン・チャプマンは軽さと同じくらい最先端であることにも注力していたのである。そして彼は4ドアの実用的なロータスを何度も実現させようとしていたことでも知られている。実際にエメヤがファンなハンドリングの持ち主であれば、それを真正のロータスと認めないわけにはいかないだろう。 車両価格は、エメヤが1634万6000円、エメヤSが1793万円、エメヤRが2268万2000円。また日本におけるデリバリーは今年の年末から始まる予定になっている。
SPEC:LOTUS EMEYA
全長×全幅×全高:5139×2005×1459mm(20インチホイール) ホイールベース:3069mm トレッド(前/後):1712/1694 車両重量:2480kg(ドライバー75kg含む) バッテリー:リチウムイオン電池 総電圧:800V 総電力量:102kWh モーター:デュアル(EMEYA 450) 最高出力:450kW(612ps) 最大トルク:710Nm(72.4kgf・m) 最高速度:250km/h 0-100km/h加速:4.15秒 駆動方式:AWD 航続距離:500-610km(WLTPモード) サスペンション(前&後):マルチリンク タイヤ(前/後):255/45R20 / 285/40R20 ホイール(前/後):9.0J×20 / 11.0J×20 車両本体価格:1634万6000円
吉田拓生(執筆) 上野和秀(撮影) 平井大介(編集)