来春の花粉飛散量、過去10年で最悪クラスの恐れ 広島県は前年比7倍の予想
民間気象会社のウェザーニューズ(千葉市)は、2025年春のスギとヒノキの花粉の飛散傾向を予測した。今夏の高温などにより中国地方は過去10年で最多に匹敵する大量飛散の恐れがあるとした。今年との比較で飛散量は広島は690%と、約7倍になる見通し。 同社によると、広島以外の4県の飛散量は今年と比べ、山口382%▽岡山538%▽島根349%▽鳥取480%―と予測する。 今夏は広範囲で日照時間が長く、気温も高かったため、花粉を出す雄花が成長しやすかった。花粉は隔年で増える傾向があり、今年の飛散量が非常に少なかった中国地方では平年(15~24年の平均)と比べても、178~264%と大幅に増えると見込む。 同社は「特に瀬戸内地域では飛散量が非常に多くなると予想している。例年以上に対策を万全にしてほしい」と呼びかけている。
中国新聞社