「日本の食品輸出EXPO」都内で開幕 円安追い風で販路拡大ねらう
世界各国から約4000人のバイヤーらの来場を見込む「日本の食品輸出EXPO」が19~21日まで、東京都内で開かれいる。円安傾向を追い風に日本産農畜産物や加工食品を売り込む。輸出が増加する米や和牛、抹茶など、900企業・団体が出展し、小売りや業務向けに活発な提案を行う。 【画像】 抹茶や煎茶を売り込むブース 主催はRXJapan。輸出が増加する米では、パックご飯の売り込みが目立った。米卸の幸南食糧(大阪府松原市)は精米の他に「五目ご飯」や「筍(たけのこ)ごはん」など味の付いたパックご飯を提案する。「円安の影響を受け米の輸出は増加しており、加えて日頃から味の付いた炊き込みご飯を味わえる」としてパックご飯は人気という。 和牛の売り込みも盛ん。伊藤ハム米久ホールディングス(東京都目黒区)は輸出専用ブランド「ITOWAGYU」のスライスした肉を提案する。海外では人件費が高いため、肉をカットする作業を省きたいという声があったことから、固まり肉ではなくスライスした肉の輸出を強化。そのままスーパーや焼き肉店で使えるとして輸出を伸ばす。 米国や欧州などへ緑茶を輸出する、やまま満寿多園(静岡県御前崎市)も円安傾向で輸出は増えているという。特に「加工用の原料として、抹茶の輸出が好調」とする。
日本農業新聞