母から息子へ…クソババアと呼ばれた反抗期乗り越え、”1日100円貯金”通帳に愛あるメッセージ「これ親からもらったら泣く」
長男が1歳のとき長男名義の口座を作り、「1日100円貯金」を目標として誕生日に1年分の36500円を入金し、通帳に一言書くことを続けてきた投稿がXで話題になり、10万いいねを集めました。投稿者のきくちいま(@imappage)さんは、「二十歳までと決めて、今その日がとうとうやって来た。暗黒の反抗期は本当に辛かったけど、今しみじみ思う。産んでよかったよ。二十歳おめでとう」と綴り、ユーザーからは「こんなのもらったら泣く」「すごく愛を感じられる通帳」「20年の子育てお疲れ様でした」と反響が寄せられています。1日100円貯金をしようと思いいたったきっかけ、息子さんへの想いを聞きました。 【写真】難しい年頃でした。何度も悲しく重い時間を過ごしたけど…通帳に書かれた母からの一言メッセージ
■何を聞いても「知らない」と言われ、荒れに荒れていた反抗期
通帳には、その年ごとに「弟と並んで小学校に向かう姿がとても頼もしいです」「小学校6年間皆勤賞おめでとう」「トラックにはねられて集中治療室へ…生きてくれて本当によかった!!」など息子さんを想うメッセージが。思春期と思われる頃には「難しい年ごろでした…」というコメントも。通帳に書かれたメッセージを読むと、親子の歴史が凝縮されていることが分かります。 ーー息子さん名義の口座を作り、1日100円貯金をしようと思ったきっかけは? 「大学のときの先輩から長男の下の名前のハンコをお祝いとしていただいたんです。いろんなお祝いをいただきましたが、名前のハンコって面白いというか、『なるほど!』と感心しました。それを使って長男専用の口座を作りたいなと思ったのが最初でした。1日100円の思いつきは夫でしたが、実際に毎日100円ずつは面倒で、誕生日に一年分を入金することにしたんです。閏年が5回あったことを、まぁ知ってはいたんですが知らんぷりしてしまい、今回バズったことで同級生から連絡があり『いつか偶然会ったら、500円長男くんに直接あげる』と申し出てくれました(笑)」 ーー「これを親からもらったら泣いちゃう」「続けられたことがすごい」というコメントも。寄せられた反響について、あらためてどのように感じたか? 「あたたかいコメントに励まされています。これから先、嫌なことや悲しいことがあって落ち込んだときにも読み返してしまいそうです。若い世代のパパママにも、何か参考になれたのだったら嬉しいですね。先日息子とブラックフォーマルスーツ一式を買いに行ったのですが、担当してくれたスタッフさんがたまたまお子さんが生まれたばかりで、ちょうど『子どものために出来ることはなんだろう』と考えていた矢先だったそうで、1日100円貯金を早速真似したいとおっしゃっていました」 ーー息子さんを育ててきた時間を振り返り、「暗黒の反抗期は本当に辛かった」とも振り返られています。どんな様子だったのでしょうか。 「話しかけてもろくな返事をしなくなり、何を聞いても『知らない』としか返ってこなくなりました。『宿題したの?』『知らない』『知らないって何?』『知らない』と…。夫とケンカになって自転車で家出したこともありました。32km先のコンビニで保護されて、夜中に警察署まで迎えに行ったこともありましたよ……」 ーー保護されてよかった! 大変な時期でしたね。 「『君は尾崎豊とか知らない世代だよね?』と思うほどに荒れていて、実際に校舎の窓ガラスを壊してまわったりはしませんでしたが、『職員室のブレーカーを落としたい』と言ったことはありました。先生たちめちゃくちゃ困るから絶対やめて、と話して止めました。今になってみたら笑い話ですが、当時は毎日学校からの着信に怯えていました。 クソババアと言われた日は『とうとう来た!』と思いましたね。イライラを全て悪口雑言でぶつけて来るんです。今思えば、プレ更年期VS反抗期! ムキにならずにほっとけばよかった。家族みんなが、荒れているお兄ちゃんを心配して悲しんでいた時期でもありましたね。犬がやって来るまで、家の中が暗くて重かったです」