大の里に”普段着相撲”のススメ 芝田山親方「勝たなきゃいけない気持ちが強くなりすぎてもいけない のびのびやればいい」一門の連合稽古参加
大相撲の新大関大の里(24)=二所ノ関=が4日、福岡市の佐渡ケ嶽部屋での二所ノ関一門の連合稽古に参加し、琴桜(佐渡ケ嶽)との大関対決20番で11勝。一門の親方衆に大関としての姿を初披露して”普段着相撲”を勧められた。 「あー、くそ!」の声主は琴桜。大の里が何度も先輩大関を悔しがらせた。一門の番付トップ同士の三番稽古で、得意の右差しだけでなくもろ差しを狙うなど多彩な攻めを見せ、白星先行した。 「巡業中に体調を崩して不安要素しかなかったけど、良いところも悪いところも出た。(初日まで)自分はまだ1週間もあると思ってる。まだ良くなると思う」。下半身を中心に土台を固める。 上々の内容に対し、芝田山親方(元横綱大乃国)は「もうちょっと攻防が欲しかった。押されたら、残すだけじゃなく弾くとか」。やや辛口なのは、番付の頂点を期待するからこそ。新大関場所の15日間を「勝たなきゃいけない気持ちが強くなりすぎてもいけない。のびのびやればいい」と思いやった。 そんな助言に応じるように大の里は「立場と番付は上になりましたけど、今まで通りの心構えで初日を迎えたい」。自分を信じて、平常心を貫く。
中日スポーツ