阪神・木浪 2年連続“CS男”の気配「とにかく勝つ」シート打撃で岩崎&桐敷から快打
阪神・木浪聖也内野手(30)が8日、シート打撃で猛虎が誇る左腕リリーバーコンビから快打を連発し、2年連続で“CS男”となる気配を漂わせた。まずは岩崎を相手に投手強襲の内野安打を放つと、桐敷からはライナーで中前打。良好な状態を印象づけて、「感覚はいいので。タイガースのピッチャーはみんないいので、そこで打てていることは自分にとってもいいこと」と大勝負へ向けて自信を深めた。 「練習していることをそのままやっているだけ」と涼しい顔で振り返った、左対左での安打性2本。CSファーストS初戦でDeNAは左腕の東が先発濃厚とあって、実戦形式の練習で2打席に立って頼もしい内容だ。「たまたまなんで」と浮かれることなく気を引き締めつつ、「しっかり準備して、しっかりタイミングは取れた。それは良かったです」と収穫を示した。 甲子園の秋空に響かせた快音に、1年前の記憶が呼び起こされる。聖地で広島と争った昨季のCSファイナルSでは、第2戦でサヨナラ打をマーク。CS全3戦で10打数5安打、打率5割と大暴れして、CSの最優秀選手賞に選出され、岡田監督からも“打のMVP”に指名された。 ただ、昨季CSで発揮した勝負強さについては、「それは関係ないので」とキッパリ言い切って、過去の栄光にすがるつもりはみじんもない。「とにかく勝つだけなんで。勢いよくチームがいければ。短期決戦は勢いが大事なので、そこだけだと思う」。昨季に続く“CS男襲名”へ、抜かりなく準備を進めていく。