娘が「私立大学」への進学を希望。思ったより学費が高そうで心配…「国公立」と「私立」で学費はどれくらい違いますか?
教育資金の調達方法4つ
大学の教育費は、4年間で1000万円を超えることもあります。そのため、教育資金の準備は早めに行動しておくことが大切です。 ここからは、教育資金を調達する方法を4つご紹介します。 ●融資(教育ローン) 銀行などで融資の教育ローンを組む場合は、あまり早い時期に申し込むことはできません。 教育資金が資金使途であることを証明する必要があるためです。また、銀行ごとに条件や返済方法が異なるので、事前に比較検討する必要があります。 ●学資保険 子どもが小さいときから加入しておくことで、保険料を抑えられるのがメリットです。また、子どもの年齢に応じて必要な金額を請求できるという特徴もあります。 ただし、近年では利率の低い商品が多く、「ためる・ふやす」というよりは「分けておく」という使い方になりそうです。 ●奨学金 奨学金は卒業後に返済するものが一般的ですが、一部の私立大学では給付型の学内奨学金があります。これを利用することも一つの手段です。 教育ローンとは異なり、利用者が「学生本人」となるため、貸与型の場合は子どもがローンを支払うことになります。 ●運用商品 子どもの進学までにまだ猶予があるという方の場合は、NISAなどの資産運用商品で資産をふやすのも一つの方法です。 預金だけで毎月2万円を10年間貯めると、約240万円になります。しかし、つみたてNISAで同じ金額を10年間積み立て、年利2%の運用ができた場合、合計で265万4000円になります。 これだけで一年分の学費ができる可能性もあるので、興味のある方は少額から初めてみてもいいかもしれません。
学費を払えるか不安なら早めに教育費に備えよう
ここまで、私立大学と国公立大学の費用を比較し、教育費資金のつくり方についても考えてきました。 物価高の影響もあり、今後ますます教育費は上がっていくことが考えられます。 いざ資金が必要になったときに慌てないように、早めに教育費の備えをしておくことが大切です。 今回紹介した4つの方法をうまく活用して、家計に無理のない範囲で教育費を準備しておくようにしましょう。
参考資料
・日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果」 ・日本政策金融公庫 教育一般貸付(国の教育ローン) ・金融庁「子どもの教育費を用意したい」
中本 智恵