DJI、13200円からのワイヤレス小型マイク。10gで最大48時間使用、400m伝送
DJIは、ワイヤレスマイクの新製品として、重量10gの軽量ボディで長時間駆動と高品質な音声伝送を備えた「DJI Mic Mini」の発売を開始した。レシーバーとトランスミッターがセットになった「DJI Mic Mini(1TX + 1RX)」が13,200円、トランスミッター1個と充電ケースを追加した「DJI Mic Mini(2TX + 1RX + 充電ケース)」が24,200円。 【画像】セット販売モデルの「DJI Mic Mini(1TX + 1RX)」 なお、トランスミッターと充電ケースは単品での販売も行なう。単品発売のみ、ホワイトカラーのトランスミッターも用意。価格は、トランスミッター(インフィニティブラック/アークティックホワイト)が7,700円、充電ケースが9,900円。 セット販売 ・DJI Mic Mini(1TX + 1RX) 13,200円 ・DJI Mic Mini(2TX + 1RX + 充電ケース 24,200円 単品販売 ・DJI Mic Miniトランスミッター(ブラック/ホワイト) 7,700円 ・DJI Mic Mini充電ケース 9,900円 重量わずか10gと、既発のワイヤレスマイク「DJI Mic 2」に比べて半分以下に軽量化されたトランスミッターを採用。襟元や柔らかい薄手のTシャツに付けても重みで着崩れすることなく、目立たず快適に装着でき、すっきりしたカメラ映りを実現。背面のクリップでシャツに留めたり、マグネットで衣服に付けたりできるほか、ストラップにも装着できる。 2段階のノイズキャンセリングテクノロジーを搭載。静かな屋内使用に最適なベーシックレベルでは、ファンやエアコン、反響音を抑えながら、クリアな音声を収録。逆に騒音の激しい環境を想定した強レベルでは、周囲のノイズをカットし、音声にフォーカスして収録できるという。ウインドスクリーンも付属しており、風音の軽減や、屋外の会場などでのクリーンな音声収録が行なえる。 音声入力が大きすぎる場合に音量を下げ、音声の歪みを引き起こすクリッピングを効果的に回避する自動リミッティング機能を搭載。レシーバーのダイヤルを使ってゲインをすばやく調整し、5つのレベル切り替えで、録音したサウンドの入力を制御することもできる。 充電ケースは、すべてのアイテムを便利にまとめて収納可能。トランスミッター2台、レシーバー1台、スマートフォンアダプター、ウインドスクリーンが収納でき、持ち運びや保管が簡単に行なえる。 エントリークラスのマイクながら、高い集音性能を実現しているのも特徴。無指向性録音に対応しつつ、レシーバーは一度にトランスミッター2台とペアリングできるため、ディテールを損なわずに、複数の音源を録音。これによって、異なる音源からでも、一貫した高品質の音声を録音することができるという。 デュアルチャンネル録音(モノラルとステレオ)により、2台のトランスミッターからの音声を分離したり、1つのトラックに統合したりすることができるため、柔軟な編集や調整が可能。 DJI Mimoアプリでは、メイントラックより6dB低い音量で録音するセーフティトラック機能が搭載されているため、クリッピングや歪みといった音声問題に対するフェイルセーフとして機能。ライブパフォーマンスで音量に変動があった場合でも、録音した音声を使用することができる。 音声は最大400mまで伝送可能。高い耐干渉性能により、交通量の多い道路やイベントなどのにぎやかな屋外でも、高品質な録音を安定して続けることができる。 ポッドキャストやライブ配信など、コンテンツを屋外で長時間録音する場合、フル充電したDJI Mic Mini充電ケースを使用すれば、48時間の長時間使用が可能。5分間の充電で1時間使用できるクイック充電もサポート。レシーバーとトランスミッターは、それぞれ約90分と100分でフル充電されるため、録音セッションの間に長時間の遅延が発生しないという。 トランスミッターは、レシーバーからの信号を検知しないときに自動的にスリープモードに切り替わるため、電力の節約だけでなく、マイク電源を頻繁にオン/オフする必要がない。また、DJI Mimoアプリを使えば、指定した時間の経過後に、自動で電源をオフにすることもできる。 Osmo Action 5 Pro、Osmo Action 4、Osmo Pocket 3との組み合わせであれば、レシーバーを使うことなく、DJI Mic Miniトランスミッターだけで録音が可能。またレシーバーを使わずにBluetooth経由でスマートフォンに直接接続する機能も搭載しているため、スマートフォンとサードパーティ製撮影アプリを用意すれば音声を録音できる。 DJI FlyアプリをDJI NeoドローンとDJI Mic MiniにBluetoothで接続して音声を録音し、空撮映像にオーバーレイすることも可能。アプリでプロペラのノイズを除去して音声トラックを映像に取り込むことができるため、低い高度でのVlog撮影でも高品位な録音が可能になる。 付属のカメラ音声ケーブル(3.5 mm TRS)でカメラに接続すると、カメラの電源と同期してレシーバーの電源オン/オフを実現。レシーバーをスマートフォンに接続すると、レシーバーを取り外すことなく音声の再生が可能。 接続したスマートフォンからレシーバーを充電できるほか、レシーバーをスマートフォンに接続した状態で、USB-Cポートを介して電源に接続すると、使用しながら両方の機器を同時に充電することもできる。
AV Watch,阿部邦弘