当期赤字533億円…帝人の4-9月期、北米の車向け成形材売却
帝人は7日、自動車向け複合成形材料事業を展開する米テイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(ミシガン州、TAT)における北米事業を売却すると発表した。不採算・非注力事業への対応の一環。内川哲茂社長は「従業員の確保などが難航していた」と説明。譲渡先候補の絞り込みを進めており、2024年度内の事業譲渡を予定する。 同日発表した24年4―9月期連結決算(国際会計基準)は、当期損益が533億円の赤字(前年同期は19億円の赤字)だった。TATの北米事業譲渡などを含む577億円の減損損失を計上した。 一方、25年3月期連結業績予想は、未定としていた当期利益を250億円の黒字(前期は117億円の赤字)と見通す。当期利益はインフォコムの売却に伴う利益と、TATなどでの減損損失の影響を加味した。