<頂点へ・センバツ山梨学院>選手紹介/5 岩田悠聖外野手/宮崎海翔投手 /山梨
◇けが越え磨く長打力 岩田悠聖外野手(2年) 主に3番を打ち、打線の中心を担うが、秋の公式戦では県大会準々決勝で左手の親指の靱帯(じんたい)を切るけがをしたこともあり「不本意な結果だった」と話す。 準々決勝以降も試合には出続け、関東大会ではほぼ全試合で安打を放ったが、通算打率は3割を切った。平均打率が4割を超える強打ぞろいのチームの中で「自分だけ打率が低く、悔しかった」と振り返る。 けがが治ってからは打撃練習により一層励む。踏み込んだ際に、体が前に出ることで低めの球に手が出てしまうことを防ぐため、右足を台の上に乗せてバットを振る練習を繰り返している。 打撃の持ち味は「パンチ力」と自負するが、センバツに向け飛距離だけでなく打球を芯で捉えることも意識し、本塁打など長打を狙う。「好機で打ち、得点をとれるようにしたい。自分のバッティングが勝利につながるように」と秋の悔しさを晴らすような活躍を誓う。 ◇投法改善、緩急自在に 宮崎海翔投手(1年) 新チーム発足後、投球フォームをサイドスローからオーバースローに変えた。体そのものの動きをすべて横から縦に変えるため、はじめのうちは違和感を感じることもあった。 しかし秋の1年生大会で、中学3年のときに記録した自己最速を4キロ上回る球速が出た。ストレートのキレが良くなり球がミットに突き刺さるような感覚を覚え、改善の効果を実感し始めた。秋の県大会ではベンチ入りも果たした。 投げ方を変えたことで、自身の投球スタイルも定まってきた。「ストレートとカーブを投げ分け、球速の違いで相手を打ち取る方法を持ち味として磨いていきたい」と話す。 1年生だが、チームの紅白戦でも先発し、周囲も期待を込める。甲子園は、中学生のときに夏の大会で観客席から地元・神奈川のチームを応援して以来となる。「真っすぐが一番買われていると思う。武器として甲子園でも勝負したい」と静かに闘志を燃やしている。 =つづく