簡単に高収入「わな」 杉良太郎さん、犯罪関与注意 茨城・青葉中
俳優で歌手の杉良太郎さんが19日、茨城県茨城町奥谷の町立青葉中(林真敏校長)で講演し、全校生徒280人を前に、闇バイトなどの犯罪に関わらないよう注意を呼びかけた。 県警が警察庁と連携した取り組みで、杉さんは「簡単に高額の収入が得られる、という話にはわながある」と語った。 杉さんは2018年11月に国家公安委員長から警察庁の「特別防犯対策監」を委嘱され、「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」(略称SOS47)プロジェクトチームとして特殊詐欺被害防止などに取り組んでいる。 講演では、収入の95%を海外の病院や学校建設などのために寄付していることや、訪問したバングラデシュで栄養失調でまばたきもできない子どもと触れ合った経験を話した。 自然災害のボランティア活動で出会った被災者の苦しみも伝えた。その上で「生きていると嫌なことがあると思うが、世界から見れば皆さんは恵まれた環境にいる」と強調した。 犯罪防止については、県警人身安全少年課が闇バイトの手口を説明。杉さんは「相談できる仲間をつくることが大事」と語った。警察庁が取り組む闇バイト対策も紹介。講演を聞いた3年の大山蒼輔さん(15)は「頑張って事件を減らしてもらい、安全な国になってほしい」と話した。
茨城新聞社