新型コロナ増加…埼玉県で1000人超える…新規感染者報告数 WHO指定変異株の「XEC」増加を注視【感染情報】
厚労省は20日、新型コロナウイルス感染症について、最新の発生状況を発表した。 【グラフ3枚 埼玉と全国】新型コロナ流行株の変化 大きな流行ごとに株が異なる 今秋、新たな変異株「XEC」に注視
全国約5千の定点医療機関からの新規感染者報告数(9日~15日)は1万9233人。1医療機関当たり3・89人で、前週(2日~8日)の1万5163人、1医療機関当たり3・07人から増加。 埼玉県の新規感染者報告数は1060人で、北海道の2660人、神奈川の1080人に次いで全国で3番目に多かった。埼玉県の1医療機関当たり報告数は4・06人で前週の3・40人から増加が続いている。 また、埼玉県は県全域における最新のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のゲノム情報の検出状況を発表した。 それによると、新型コロナウイルス感染症の流行の波(第1波~第11波)では、それぞれの波で主流となる流行株は異なっており、今年5月以降の(11波)では、KP.3系統と呼ばれる株の検出が急激に増加して流行が拡大した。 7月末をピークに8月以降は患者報告数が減少したが、10月下旬以降、WHOによって「監視下の変異株」に指定されているKP.3系統の組み換え株であるXECの検出割合が増加しており、今後の動向に注意が必要としている。
※流行株の検出状況は、埼玉県衛生研究所でおこなったゲノムの解析結果に加え、県内政令市・中核市、民間検査機関、国立感染症研究所が実施したゲノム解析結果を分析したもの。 =埼玉新聞WEB版=