ガザ各地をイスラエル空爆、40人死亡 民間防衛隊発表
【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区各地で15日、イスラエル軍の空爆が相次ぎ、少なくとも40人が死亡した。犠牲者には複数の子ども、衛星テレビ局アルジャジーラのカメラマン、3人の救助隊員が含まれている。ガザの民間防衛隊が発表した。 【写真】ガザ市の病院で、前夜のイスラエル軍の空爆の犠牲になった親戚の死を悼む人々 カタールに拠点を置くアルジャジーラは、ガザ中部のヌセイラト難民キャンプを標的にした「イスラエルの爆撃」により、同局カメラマンのアフメド・ロウ氏が殺害されたと報じた。 民間防衛隊のマフムード・バッサル報道官は、ロウ氏は難民キャンプ内の「民間防衛施設を標的にした」攻撃で殺害されたと説明。防衛隊の隊員3人も死亡したと発表した。 イスラエル軍は声明でロウ氏の殺害を認め、同氏はイスラム組織ハマスの同盟組織「イスラム聖戦」のメンバーであり、同組織の「小隊長を以前務めていた」と述べた。 軍はまた、民間防衛施設がハマスとイスラム聖戦の「指揮統制センター」として使用されていたとしている。 イスラエル軍は、アルジャジーラのジャーナリストがハマスやイスラム聖戦とつながっていると繰り返し主張している。 アルジャジーラはこれを強く否定。イスラエルはガザで、同局の従業員を組織的に標的にしていると非難している。 ガザでの戦闘が始まって以来、アルジャジーラのジャーナリストが殺害されたのはロウ氏で5人目。 一方、民間防衛隊のバッサル氏によると、ガザ南部ハンユニスでは15日夜、避難所となっている学校をイスラエルが攻撃し、複数の子どもを含む少なくとも12人が死亡、35人が負傷した。 AFPの取材に対しイスラエル軍は、報告を調査中だと返答した。【翻訳編集】 AFPBB News