パドレス・ダルビッシュ有、大谷完璧封じるも好投実らず…世界一の夢は来季へ「もっと良くなれる可能性はある」
ナ・リーグ、地区シリーズ第5戦(ドジャース2-0パドレス、ドジャース3勝2敗、11日、ロサンゼルス)最強のライバル相手に好投したが、惜敗した。ダルビッシュは七回途中3安打2失点。2本のソロを浴び、チームは第3戦から24イニング連続無得点と打線が沈黙した。 「悔しいですね。2本目のホームランがチーム的にちょっと痛かった。すごく悔やまれる」 二回にE・ヘルナンデスに左翼席に運ばれ、先制点を与えた。0―1の七回にはT・ヘルナンデスに甘く入ったスライダーを打たれ、左越えにソロを浴びた。二回2死から14者連続アウトなど、4度の三者凡退。本塁打以外は二塁さえ踏ませなかっただけに一発が悔やまれた。 大谷との対戦は3打数無安打に封じた。空振り三振、三飛、空振り三振で第2戦と合計して地区シリーズでは6打数無安打。「いろいろ考えていたやり方がうまく出せた」。左足を上げる時間、セットポジションでグラブを構える位置を変化させるなど工夫を凝らした。 敗戦で今季を終えたものの、相手先発の山本について「(ド軍が先発に)山本君を選んで信頼したことは僕も感動した。その中で山本君がいい投球をしたのは、すごくうれしい」と後輩の好投に敬意を示した。 今季は「家族に関する個人的な事情」で7月上旬から2カ月半、制限リストに入りチームを離脱した。復帰後、9月は3勝を挙げ、ポストシーズン進出に貢献。「本当にドジャースの人たちがいるので僕はここまで頑張れている。本当にすごいチーム」とした。 「(野球選手で38歳は)人生でいうとほぼ死ぬ間近。だから死にたくない気持ちが強い。なるべくもがきたい。まだもっと良くなれる可能性はある」。パ軍との契約は25年から42歳を迎える28年まで4シーズンある。球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指し、次なる戦いへ向かう。(山田結軌)