「東大→東大院修了」高学歴アイドルが送った“超壮絶すぎる青春”自称「落ちこぼれ」だった雲丹うにの“転機”は?
門限の20時頃までに帰宅すれば、友だちと遊ぶのも許された。 しかし、両親による愛情は深く、甘やかされることのない状況も続く。 東大合格までは、友だちがスマートフォンを持っていた環境で、自分だけは「防犯用に」と渡されたガラケーを使用。ケータイには、両親が決めた暗証番号のロックがかかっていた。 どうしても、友だちと連絡したい。 暗証番号を「0000」から順番に入力して、ロック解除を試みたこともある。
偶然「解除できてコッソリ、友だちにメールしたこともありました。でも、そんなときに限って親が部屋へ入ってきたり、後日、怒られたりして。勘の鋭い親だなぁ、と思っていました」と、あっけらかんと打ち明ける。 高校時代には、貯めたお小遣いで「iPod touch」も購入。 しかし、自室で「布団をかぶって、iPod touchでネットを見ていたらバレちゃって。『見せなさい!』と怒られて、買ってからわずか2日で没収されました」と笑う。
東大合格を目標としたのは、中高一貫校である江戸川学園取手中学校への入学後。中学から高校にかけての6年間、両親に厳しく育てられる環境で勉強に打ち込んできた。 しかし、努力は実らず、初めての東大受験は「不合格」に終わった。自分より、結果を聞いた両親が「すごくガッカリして、リビングの空気が重かった」と振り返る。 ■併願の防衛医科大には合格したが、喜べなかった理由 東大受験ともなると、早稲田大学や慶應義塾大学といった名門私立の“滑り止め”を受けなかったのかは気になる。
しかし、当時は「受かるし、いいっしょ!」との余裕から「受験しなかった」という。 それでも、公立の併願では防衛医科大学校に合格した。 ただ「親に縛られる生活を続けてきて、今度は国に縛られるのはちょっと……」との理由で浪人を決意。幼少期から、両親に厳しく育てられてきた雲丹ならではの選択肢だ。 1浪時代は1日のうち「12時間ほど」勉強。 合格まで「休みが1週間あったかなかったか」と振り返る1年を経て、無事に東大理科二類に合格した。