「楽天的には一石二鳥」自由契約を決意をした田中将大、“神の子”に向けられた厳しい意見
11月24日、楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手が自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。球団と来季の契約を結ばず自由契約となり、新たな所属球団を探す方針を明らかにした。 【写真】虚ろな表情で契約解除を語る田中将大 田中投手は2020年までMLBでプレーし、2021年から楽天に移籍して日本球界に復帰。しかし、復帰してから2023年シーズンまで20勝32敗と成績は振るわず、同年秋に右肘の手術を行った。術後、復活をかけた今シーズンの一軍登板はたったの一試合となり、0勝1敗で防御率7.20という不本意な成績に終わっている。 この4シーズン、球団やファンの期待に応えることができなかった田中投手。だが、野球選手として大きな意味を持つ、日米通算200勝まで残り3勝と迫った中、2013年に楽天の日本一の立役者である球団のレジェンドが去るに至ったのは、なぜなのだろう。スポーツ紙記者によると、 「田中投手の今季の年俸は、契約更改で制限を超える2億円以上の減額があったものの推定2億6000万円プラス出来高。大幅減額であっても、かなり高額です。しかもこの4年間で約25億円を田中に払っているといわれています。 球団としては、レジェンド選手として手厚くしたい気持ちはある。けれども、チーム事情としては、今年はロッテと激しい3位争いを繰り広げ、来季のAクラス入り、クライマックスシリーズ出場からのリーグ優勝も視野に入るほどチームの力をつけている。それならば、活躍できていないレジェンドよりも資金を戦力増強や今年活躍した選手に回したいというのが球団の本音でしょうね。 そんな事情もあって、減額提示をした結果、納得できない田中選手が首を縦に振らず、自由契約に至った、ということではないでしょうか」
“神の子”に向けられた厳しい意見
楽天退団を電撃発表した田中。レジェンド選手の離脱に悲しみの声を挙げるファンがいる一方、その姿を冷ややかに眺めるファンも少なくない。ニュースサイトのコメントやSNS上では、 《活躍できる見込みがないのに金よこせは頭おかしいって》 《素晴らしい活躍をされた選手ですが、ここ数年は球威がなく、プロとして通用しなくなってきていると思う》 《200勝達成の為だけに続けられても迷惑。楽天的には高額な年俸を払う必要も支配枠を田中に使わなくて良くなるので一石二鳥ですね》 と厳しい意見が並ぶ。 動画の中で、「来季はどこでプレーするかというのは、まだわからない状態ですけれど、今の自分はいいコンディションで、いいトレーニングを積むことができています」と語った田中投手。もう一度、“神の子”と呼ばれた頃のピッチングを見ることはできるのか。その去就に注目が集まる。