悩めるドイツ代表の起爆剤!クロース復帰によるポジティブな効果とは【現地発】
裏表がない真っすぐな人だ
このフランス戦で998日ぶりとなる国際Aマッチ出場を果たしたクロース。(C)Getty Images
欧州選手権(EURO)イヤー最初のテストマッチでインパクトを残したドイツ代表の選手は、トニ・クロースだった。約3年ぶりの国際Aマッチに臨んだ34歳が攻守の両局面で存在感を放ち、フランス撃破の立役者となったのだ。大成功に終わった名手の復帰を振り返る。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:円賀貴子 2024年4月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― リヨンのグルパマ・スタディウムにざわめきが起こったのは、3月23日に行なわれたフランス対ドイツ戦の60分だった。華麗なパスや強烈なシュートといったスーパープレーが飛び出したわけではない。トニ・クロースが豪快なスライディングタックルを決め、オーレリアン・チュアメニの前進を妨げたのだ。正確なミドルパスでフローリアン・ヴィルツの開始8秒弾をお膳立てしていた背番号8は、守備でも
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