レバノン首都、複数空爆 イスラエル軍「ヒズボラ資金源」
【エルサレム共同】レバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの掃討を続けるイスラエル軍は20日、首都ベイルートにある施設が「ヒズボラの資金源になっている」として、空港近くを含む複数の施設を空爆した。レバノン南部への攻撃も続けた。ヒズボラもイスラエル北部に向け約200発のロケット弾を発射し、双方の応酬は激しくなっている。 軍は空爆前に周辺住民に退避を要求。ハガリ報道官は「イランが民間団体などを使いヒズボラの資金をどのように集めているかを明らかにする」と主張した。 一方、イスラエル中部カイザリアで19日、ネタニヤフ首相の私邸を標的にしたとみられる無人機攻撃を巡りイスラエルメディアは、私邸に直撃し大きな被害があったと報じた。ネタニヤフ氏はヒズボラの攻撃と断定し、報復を宣言している。 イスラエルメディアによると、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の運用が始まった。イランによる再報復に備え、配備が進んでいた。