ハン・ジワンが壮絶かつ優雅に歩む復讐の道… どんでん返しの連続が生む緊迫のストーリーに注目<優雅な帝国>
12月2日(月)にHuluで見放題独占配信が開始された韓流ドラマ「優雅な帝国」。同番組は韓国で2023年に、日本では2024年に放送されたドラマシリーズだ。全105話でつづられた壮絶な復讐劇である同作の魅力を、いま改めて振り返る。 【写真】ハン・ジワン“ソ・ヒジェ”の優雅な復讐の道 ■美しく展開される、復讐の物語 「優雅な帝国」は巨大な力によって人生を踏みにじられてしまった人物たちが隠された真実を暴き、失われたものを取り戻す為に繰り広げる復讐劇を描いた作品だ。文字通りすべてを奪われた2人による壮絶で、それでいて“優雅”な復讐の物語が展開されていく。 ルックス・財力などすべてを兼ね備えた完璧な男チャン・ギユン役には歌手・俳優であり「左利きの妻」「キルヒール」で知られるキム・ジヌ(33話より、「ブラボー 私の人生」などで知られるイ・シガン)、そして謎の女ソ・ヒジェ役には「魔女のゲーム」で知られるハン・ジワンを起用。その他にもチャン・ギユンの妻であるジャクリーン・テイラーに「愛のプレッツェル」のソン・ソンユンなど、非常に豪華な演者たちによるハイレベルな演技を見ることができる。 さらに脚本は「逆転のマーメイド」のハン・ヨンミ、演出は「ミス・モンテクリスト」「憎くても愛してる」のパク・ギホが務めるなど、どこを取っても隙のない布陣。韓国では最高視聴率12.5%を記録するなど、大いに話題を集めたタイトルだ。 ■1話ごとに驚かされる緊迫のストーリー 同作の魅力はなんといっても、どんでん返しに次ぐどんでん返しという緊迫感あふれるストーリーにある。巨大な権力を手に入れるために罪を犯した男、壮絶な復讐のために仮面をかぶる女、内面の傷を隠すために権力を欲する女、守れなかった女を一途に思い続けてきた男、復讐のために耐え続ける男。すべての登場人物が強烈な"隠し味”を秘めているのだ。 物語の展開は非常に複雑。大きな成功を遂げたチャン・ギユンを中心に、それぞれの思惑を腹に秘めたキャラクターが機を伺いながら大胆に動いていく。議員という後ろ盾も持つチャン・ギユンの牙城はなかなか崩せないが、ある者は時間をかけてポストにつき、またある者はスパイを送り込んで雌伏のときを過ごす…。 特に大きな意味を持つ過去編を経て、物語の根幹とキャラクターたちの因縁がはっきりする同作。復讐譚における“動機”が明らかになると、各キャラクターたちの怒りの深さや作戦の遠大さが見えてくる。 全105話というスパンの長さもあり、ストーリーをじっくり丁寧に描くのも同作の魅力の1つ。いかに優れたストーリーであっても、時間の制約ありきでは必要な部分を削る櫃世に迫られる。痛みを訴えかける過去編、各キャラクターが描く復讐の道程、ご都合主義的にすべてが思惑通りに進まないじれったさ…没入感を生む細部へのこだわりが同作の持つ生々しいまでのリアリティに繋がっているのだ。 ■亡き妻と酷似する女性との邂逅 優雅な帝国(WJ)エンターテインメントの創設者、チャン・チャンソン会長の1周忌に、会長の1人息子で後継者でもあるチャン・ギユン(キム・ジヌ、33話よりイ・シガン)が新事業"VKメディア文化バレー”の立ち上げを発表。チャン・ギユンの妻であるジャクリーン・テイラー(ソン・ソンユン)、後ろ盾となっているヤン・チヒャン国会議員は追い風も吹いている状況に浮かれていた。 時を同じくして、優雅な帝国(WJ)エンターテインメントと同じビルにある小さな事務所・NAエンターテインメントにシン・ジュギョン本部長を訪ね、日本から彼女の友人だというソ・ヒジェ(ハン・ジワン)がやってくる。シン・ジュギョンとそっくりの顔、しかし顔のアザだけがないソ・ヒジェに驚くNAエンターテインメントの面々だったが、ソ・ヒジェは何者かに追われているようす。 ソ・ヒジェがエレベーターに逃げ込むと、偶然にもチャン・ギユンと乗り合わせることに。彼女の顔を見たチャン・ギユンは、前妻のシン・ジュギョンに酷似した姿に声をあげてしまう。日本語を話すソ・ヒジェに人違いだと自分を言い聞かせるチャン・ギユンだったが、運命は動き出していた…。 「優雅な帝国」は、Huluにて12月2日(月)より全話見放題独占配信中。