【プチプラから始める地震対策】危険な使い方してる人、多いです!「キッチンの吊り戸棚」災害レスキューナースに聞きました
kufura
国際災害レスキューナースとして活動されている辻 直美さんが教えてくれるのは、お金をかけずにできる「プチプラ防災」。100均でも買えるものなどを活用して、家の中の危険な場所をひとつずつ対策していきましょう。 今回は、キッチンの吊り戸棚。これまでも何度も「重い物は下、軽いものは上に収納」と言ってきましたが、扉があるからとその鉄則を無視しがちな場所なんです。この機会に中身を見直してみましょう! 【写真7枚】キッチンの「吊り戸棚」のNGな入れ方を写真でチェック!防災上おすすめのアイテム&入れ方も
吊り戸棚、使わない物でギュウギュウになっていませんか?
物がたくさんあるキッチンにおいて、大容量の吊り戸棚は助かる存在。でも……? 手が届きにくいからと、使用頻度が低い物の収納場所として使っている人も多いと思いますが、「地震が起こると、吊り戸棚自体が外れて落ちてくることも。重い物が詰まっていると、そのリスクはさらに上がります」と、辻さん(以下「」内 辻さん)。
対策1:耐震ラッチを確認
揺れを感知して扉を固定してくれる「耐震ラッチ」。特に古い家などは、耐震ラッチがついてない場合もあるので必ず確認してください。もしついていない場合は、ホームセンターなどで購入できるので、自分で設置しましょう。
対策2:重い物、割れる物はとにかく撤去!
「吊り戸棚は、高い場所で手が届きにくいからと、普段使わないキッチン家電、食器、ストックの食品やお酒など、重い物や割れやすい物が詰まっていることが多いんです! 何度も伝えているように、収納の鉄則は“重い物は下、軽いものは上”。とにかく重い物を吊り戸棚に入れないようにします」 ここからこれが落ちてきたらどうなるだろう……?と常に考えて、収納場所を決めましょう。 また、お酒の収納場所に使用するのもNG。 「落ちて割れたら危険というだけでなく、お酒がこぼれていると火事の際にアルコールに引火したりして被害が大きくなる可能性があります。瓶類など重い物は低い位置に収納するのが鉄則ですが、特にお酒の瓶は火を使う場所からなるべく離しておきましょう」
対策3:軽いストック品限定で収納
「吊り戸棚に収納するのは、スポンジや紙皿など、軽いものに限定します。万が一落ちてきても、割れたり、怪我をしたりしない物と考えると、吊り戸棚に入れられる物はかなり限られることが分かると思います。 また、収納に使うカゴなどの底面には、滑り止めシートをしっかり貼りましょう」 めったに使わない物ばかりを押し込みがちな吊り戸棚。これを機に、中身や置く位置の見直しを進めてみましょう。