平田牧場、精肉セットがECで人気 豚肉と山形産のコメや果物との買い合わせ好調
豚肉の生産、加工、販売する平田牧場は、精肉に、山形県の特産品や調味料をセットにした商品が人気を集めている。 山形産の果物やコメ、地酒なども取り扱う。精肉と一緒に買いたいという顧客の声に応えた。父の日や敬老の日には、地酒との買い合わせが増えるという。 鍋つゆや焼肉のたれといった調味料とのセット商品は、肉をよりおいしく食べてもらいたいと提供を始めた。肉はしゃぶしゃぶ用やステーキ用など用途と部位で選ぶことができ、200グラムや500グラムといった1パックから購入できる。 同社が生産する金華豚や三元豚は「サステナブルポーク」として打ち出している。豚の糞尿から肥料を作りコメ農家へ提供、収穫できた一部を豚の飼料に使用している。豚1頭当たり年間で約350キログラムのコメを食べて育っているという。金華豚を国内で生産しているのは2カ所と稀少性も高い。 ECサイトのほか、カタログから電話やFAXでも注文を受ける。通販は顧客と直接コミュニケーションをとれる販路として役立てている。 東北、東京に販売店と飲食店を構えており、実店舗から同社を知る顧客もいる。「東北、関東を中心に日本全国に顧客はいる。どこで平田牧場を知ったのかを把握して、今後の認知拡大につなげていきたい」(担当者)と話す。 今後は畜産物などを取り扱う他社と協業をして、販路拡大や新規客の獲得を進めていきたい考えだ。ノウハウを共有した商品開発も計画している。 同社は創業60周年を迎え、ECサイトでは記念割引クーポンを配布している。
日本ネット経済新聞