ゆりやん&唐田えりか「極悪女王」撮影期間を振り返り涙……女子プロレジェンドたちを「尊敬」
試合を見ながら、そんな辛くも楽しい日々を思い出したよう。唐田・剛力軍団の勝利という決着が着く頃には、ゆりやんと唐田の目には涙が。「頑張って!」という客席からの声援に「ガタガタうっせぇんだよ!」と役になりきって罵声を飛ばしたゆりやんは、「ダンプ松本さんという素晴らしいプロレスラー役をやらせてもらいましたが、日本中から嫌われて、どれだけ誹謗中傷されてもダンプ松本として24時間生きて、何があっても貫いている姿を本当に尊敬します」と演じることでダンプ松本の生き方に尊敬の念を抱いたと明かした。
劇中で「帰れ」コールが起こった際、撮影が終わったあとに涙が止まらなくなったこともあったという。「これが(当時の)ダンプさんの気持ちだったのかなって。すごい覚悟を体験したのを覚えています」と、それほどまでにダンプ松本の人生に入り込んで演じていたエピソードを涙ながらに語ると、観客席のダンプ松本本人の目にも涙が滲んでいた。
後半では、椅子を武器ではなく本来の用途で使用し、キャストと白石総監督が着座でリング上からトークを展開。身体作りからプロレスの練習まで、1年以上の準備期間を費やして撮影に挑んだゆりやん、唐田、剛力。ドレス姿にも関わらず、ゆりやんはリング上で見事な“受け身”を披露し、観客から拍手を浴びる場面も。
指導は、長与千種率いるプロレス団体「マーベラス」の現役選手が担当。キャスト陣が練習に入ってから1か月経った頃に様子を見に行った白石総監督は「俳優がプロレスの練習をしているんじゃなくて、みんな入門したんだなと思った」と、俳優陣のプロレスにかける熱に驚いたという。撮影前の段階からすでに「練習したら(プロレスラーとして)デビューできる子がいますよ」と長与から太鼓判を押されるキャストもいたのだとか。 指導を担当した長与だけでなく、本作に登場する女子プロレスの歴史を作ったレジェンドたちも撮影の見学に来ていたそう。ゆりやんは「非常に緊張しました。特にダンプさんが来た時はどうしようかと。歩き方、技、仕草、声の出し方など、失礼がないようにやらないとという思いで挑んだのですが、“ゆりやんにだけお団子あげる!”と優しく言っていただいて、心が和みました」と振り返った。