THE YELLOW MONKEY、1.5万字超えのインタビューを掲載。“復活ののろし”となるアルバム『Sparkle X』を語る【前編】
――5曲目の「Exhaust」はEMMAさんが作曲された曲ですが、歌い出しが<崖っぷちを流してる 4シートのカブリオレ>です。車に乗っているシーンですね。アルバムの話とは、ちょっと逸れるかもしれませんが、例えば、メンバー4人がこのカブリオレに乗っているとしたら、運転手、助手席、後部座席は、それぞれどういう位置ですか? 吉井 まず、車はどこの? EMMA ヨーロッパ車かな。 ANNIE ドイツ? イタリア? EMMA 迷うね。ドイツかな。ドイツのほうが風の巻き込みが少ない。 吉井 でも俺がイメージしていたのはイタリアよ。 ANNIE やんちゃな感じだもんね。 吉井 助手席は弟(ANNIE)じゃない? ANNIE 絵的にはLOVINの方がいいんだけど、リアルにナビゲートするんだったら俺の方がいいかもしれない。 HEESEY 俺は絶対後ろでしょ。 EMMA 後ろの方がね。風の巻き込みはひどいですよ。 HEESEY カブリオレだけに。 ――余談でしたけど、気になってしまい。 吉井 でも、そこを気づいていただいてうれしいです。 HEESEY 4人が乗っているっていう、ね。 ――そうですね。4人がやっぱりそこにいて、レッドゾーンに向かっていく1曲です。今回のレコーディングでは、この方も欠かせないんじゃないかなというのが、キーボードの三国義貴さんですね。 吉井 2016年の再集結のときは、我々も久しぶりだったこともあるし、まずバンド4人だけでちゃんとまとめるということもあったので、お休みしていただいたんですが、ずっといつかまた参加してもらいたいとは思っていて。まさにこのタイミングでね。普段、変なことばっかり言ってるんですけど、不思議な安心感を与えてくれる人なので。 ANNIE そうなんですよね。 吉井 不思議な、年上の包容力があるというか。すごいモテるんだけど、「ここがモテるとこだな」って思うんだよね。 ANNIE 言わせておくみたいなことがすごくできるよね。できる社長ってそうじゃない。 吉井 確かに。 ANNIE 散々言わせて、「君たちがよければそれでいいよ」みたいな空気を持っているから。 吉井 絶対威張らないしね。ただ、(地元の)北海道に行ったときだけ威張る(笑)。でも、久しぶりにレコーディングに来ていただいたときは、ほんと、いぶし銀のプレイで、全然衰えていなくて。タイム感がバラついたりすることも全くなく。そこはすごい。海外のミュージシャンのような、不思議な粘着力というか、不思議なおおらかさがあった。 HEESEY 人間性もしかり、そのプレイも然り、独特の魔力を持っていて。音が重なっていくごとに、90年代のTHE YELLOW MONKEYにあって、再集結後になかったものの一つとして、「これだったんだね」と気づくところもあったよね。 吉井 僕は真ん中で歌っていると、THE YELLOW MONKEYの3人のサウンドって、ちょっと変わった隙間が起きるんです。そこを三国さんが定食の納豆のようにねばりついて、つなぎ止めてくれて、ここで納豆を入れる喜びという……あの感じです。
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