クリスマスケーキ高騰 原材料値上がりで悲鳴 配送は崩れないよう細心の注意で
クリスマスが近付いています。ケーキ店がイチゴなどの原材料値上げに悩まされ、配送業者もいつも以上に注意を払わなければならないと、神経をとがらせています。 【画像】歌手・西川貴教さんの楽曲「WHITE BREATH」とコラボのクリスマスケーキが逆さま
■街の人からは「高すぎる」という悲鳴
クリスマスケーキはもう予約しましたか? 60代 会社経営 「もう予約してあります。随分上がったような感じはします」 30代 会社員 「基本的に値上がりが続いていて、違うもので代用できればいいかなと。ただイチゴを買うにしても、どうしても高いので…」 街の人からは「高すぎる」という悲鳴が…。 一方、先月からクリスマスケーキの予約を開始したケーキ店も、原材料の値上げの嵐に頭を抱えていました。 株式会社コロンバン 小澤俊文社長 「バター全体が50~60%昨年比上がっているということ。それからイチゴですね。自然品ですので、その辺の値上がりは非常に大きい。あと卵ですね、卵が非常に高騰しているので原材料がみんな高騰しているということで、(ケーキの値段は)どうしても高くなってくる」 通常のケーキの値段を20%から25%値上げしているところ、クリスマスケーキは10%程度の値上げに抑える努力をしているといいます。 小澤社長 「ある程度、大量に注文をすることで全体のコストを安くするとか、あるいは工程を効率化することによって原価を落とすとか、色んな工夫はしますね」
■逆さま&崩壊、トラブル続出…この時期ならではの大変さも
そんななか、信じられない事態が起きました。箱の中でケーキが真っ逆さま、無残な姿になって届きました。 こちらは歌手・西川貴教さんの楽曲「WHITE BREATH」と、滋賀県に本社を置く総合スーパー「平和堂」がコラボした特別なケーキです。販売した380個のうちおよそ100個に不備が見つかりました。 去年はデパートのケーキが崩れた状態で届く事態が相次いだ配送トラブル。番組がケーキの配送を行う運送会社を取材したところ、この時期ならではの大変さが見えてきました。 ドライバー歴およそ10年の澤田貴士さん。ケーキを運ぶ際は、より慎重になるといいます。 株式会社ストレート 澤田さん 「やっぱり一番ケーキが繊細に扱わないと壊れますので。慎重に運転も。ちょっとの衝撃で崩れます」 トラック内の床と箱の中敷きには、すべり止めを装着。車内の温度管理も徹底しているといいます。 各店舗へのケーキ配送に同行させてもらいました。 澤田さん 「まず温度ですよね。温度が上がるとケーキが溶けたりしますので。あと急発進・急ブレーキでも負担がかかりますから、破損しないように日々それを考えてやっています」 依頼されたケーキ店に着いて、まず確認するのはケーキの状態です。 スタッフ 「大丈夫です!」 澤田さん 「(Q.今していたのは?)確認ですね」 スタッフ 「破損がないか、チェックしています」 ホールケーキはいくら慎重に扱っても心配だといいます。 澤田さん 「詰め込む・持ち出す時に、壁にケーキが箱の中についていたというのもあるので。確認・確認で、着くまで、納めるまでは確認ですね」 これだけ慎重に運んでも、どうしても起きてしまう配送トラブル。運送会社の社長は、配送時だけにとどまらない問題もあると指摘します。 株式会社ストレート 代表取締役 牛沢昭宣さん 「例えばクリスマスケーキもおせちも、冷凍のカニとかも一緒に流れるじゃないですか。そうすると同じ速度で同じように扱った時に、今の時期、荷物がすごく多いので(追われながら商品を)扱ってしまうと思うんですよね。そうすると、やっぱりこういった落下とか、そういった事故とかも起こり得ると思います」 (「グッド!モーニング」2024年12月19日放送分より)
テレビ朝日